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2014年7月3日木曜日

UFC 175: Weidman vs. Machida 予想

Middleweight Chris Weidman vs. Lyoto Machida
 これは非常に楽しみな一戦。
 体格と才能にめぐまれ,伝説的な強者アンデウソン・シウバを二度も破っているワイドマンが,空手家のマチダにどう対処するか。

 マチダが完敗した試合というと,ショーグンに敗れたときと,ジョン・ジョーンズに敗れたときの二回だけだろうか。いずれもマチダのカウンターを誘っておいて,それに対し瞬息一か八かのタイミングで自分のパンチを当てたことが,試合を決めている。とくにショーグンの勝利はそれが顕著で,側頭部への右のクロス一発で勝負を決めていた。ジョーンズ戦ではギロチンでやられたのがあまりにもインパクトが強いのだが,序盤マチダの距離で展開していたあの試合の流れを変えたのは,マチダが飛び込んできたときにジョーンズが変則的な小さなパンチをマチダの顎に当てた瞬間であったとおもう。マチダは一瞬マットに両手をついた。それ以降あきらかにマチダが押され始めたようだった。

 というわけで,ワイドマンが勝つためには,やはりマチダの飛び込みに対してどれだけ反応できるかにかかっているようにおもう。
 ワイドマンというと,マーク・ムニョスに対して見事な肘のカウンターを当てたこと,アンデウソンのローキックに対して膝を合わせて足を折ってしまったことなどが記憶に新しい。ああいったことがマチダに対してもできればワイドマンが勝てるチャンスは大いにあるのではないか。

 組んだとしたらどうであろう。
 ワイドマンはレスラーであるが,マチダはおそろしく相撲がつよく,また空手特有の“てこ”の原理を利用したかのような崩し技ももっている。ワイドマンがマチダからテイクダウンをとるのは難しいのではないか。やはりこの試合は打撃戦になるとおもう。

 打撃戦といえば K-1 で鳴らしたムサシに対して,マチダは完全に距離で翻弄していた。これはかなり評価すべきことだとおもう。またこれまでのマチダの対戦相手は全部トップレベルの選手であり,ワイドマンよりもはるかに試合経験が豊富である。

 というわけで,私は,マチダが勝ってしまうのではないかとおもう。
 距離をとるかにみせて,ワイドマンの出鼻に何か一発,おそらく前蹴りか何か強烈な蹴り技をカウンター気味に当てて,ノックアウトしてしまうのではないかという気がする。

 よってマチダによるノックアウト,盟友アンデウソンの仇うち予想。
 

Women's Bantamweight Ronda Rousey vs. Alexis Davis
 ボクシングにおいてデイヴィスの方がはるかに上手いだろうとおもうが,現在の女子格闘においてパンチが勝敗を決定づけることはまず無いであろうとおもわれる。結局決定力の違いが出てロンダ・ラウジーが勝つのではなかろうか。

 うつくしいロンダ様による腕ひしぎ十字固め予想。


Heavyweight Stefan Struve vs. Matt Mitrione
 ストルーヴの復帰戦であるが,前回のマーク・ハントによる壮絶なノックアウトの後遺症としての反応の鈍りがどれだけ深刻かによるとおもわれる。

 ミトリオーネ予想


Middleweight Uriah Hall vs. Thiago Santos
 空手マンで全身凶器のホール,攻撃力はかなり高いが,相手に攻められたとき必ずしも反応のよい選手でなく,相撲もさほど腰の粘るほうでない。

 サントス予想。


Preliminary card
Bantamweight Urijah Faber vs. Alex Caceres
 カラテ・キッドのケンポー野郎ブルース・リロイことアレックス・カセレス,前回ペティス弟相手に金星をあげたことで瞠目させられたが,やはりこの人の弱点はなんとなく体幹の力の弱いところだろうか。全身に力がみなぎっているフェイバーに勝てるとはとても思えない。

 絞めによるタップアウトでフェイバー予想。