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ツィッタ―始めました。
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2013年7月28日日曜日

UFC 163: Aldo vs. Korean Zombie 予想

Featherweight Jose Aldo vs. Chan Sung Jung
 どちらも日本人ではないのだけど,まるでガダルカナルあたりから生還した旧日本兵のような雰囲気の両者。 とても面白く見ごたえのある試合になるのは間違いなく,期待の一戦である。
 コリアン・ゾンビの『肉を斬らせて骨を断つ 』ようなファイティング・スタイルは観ていてとても面白く,私の最も好きな選手の一人である。しかし,さすがにホセ・アルドーの方が持ち駒が多く,反応もよく,足も速く,実力的に一枚も二枚も上なのではなかろうか。

 私は韓国ゾンビはアルドーを最後まで捕まえきれず,アルドーによる判定勝ち,もしくは3R以降のノックアウトと 予想。

コリアンゾンビとアルドこれはとても楽しみな一戦。私はアルド有利と思うが韓国ゾンビも平気な顔して前へ出てくるろうし,韓国選手らしいスタミナがある。得意の相打ちが一発でも当たれば面白い。メインにふさわしい好試合になるとみた http://www.youtube.com/watch?v=ozVFN0Vr3I&list=PL9m3-_Hv6qNi3HazlQ9N6_WqMrpiTMmFb… #MMAJP


Light Heavyweight Lyoto Machida vs. Phil Davis
 さて,ドラゴン・マチダと,全身バネの塊のようなフィル・デイビスの対戦。
 大方の予想(?)は,というか期待は,トップ・コンテンダーのマチダがいかにデイビスを倒してタイトル挑戦につなげるか,というところではないかろうか。リョートのファンとして私もそうなることに期待したい。
 でも予想となると話は別である。私は,フィル・デイビスがマチダを距離と足で翻弄し,マチダのカウンターにもよく反応してテイクダウンを何度か決めて,判定で勝ってしまうのではないかと思う。

 マチダが判定で勝つことも大いにありうるだろうが,だとすれば相当な湿気た試合になるのは必至で,そうなるとタイトル挑戦はまた遠のいてしまうのではなかろうか。
 逆にもしもマチダがデイビスをノックアウトするようであれば,これはジョン・ジョーンズとの対戦が大いに期待できる。が,フィル・デイビスのような全身にバネがあり動きの柔らかい選手だと,それはかなり難しいのではないかと思う。
 
町田ファンの私だけど,デイビス予想。彼は一発は無いけど一流アスリートで全身が柔らかくバネのよう。力もありバランスもよく反応もよい。町田は苦戦すると思うよ Davis vs. Boetsch: http://youtu.be/0gUoWd8qHwc  #MMAJP #UFC #UFC163

今JJとやって一番競った試合が出来そうなのは,デイビスかテシーラか,ぐらいにおもってる。それくらい私はフィル・デイビスを買ってる #MMAJP #UFC


Middleweight Cezar Ferreira vs. Thiago Santos
 サントスはベラトールのヘビー級で活躍してた選手と同一であろうか,だとしたら柔術も打撃もできる。
 一方のフェレイラもブラジル人であるが,メインカードにもってこれるような実力なのかどうか,よくわからない。地元だからという観客動員を狙っての興行よりも,能力を最優先した興行をして欲しいように思う。


Middleweight Thales Leites vs. Tom Watson
 UFCデビューとなるブラジルのレイチェスと,イギリスの頑張り屋ワトソンの対戦。打撃と柔術の対決になるとおもうが,どっちが勝つにしても意外とあっけない終り方になりそうな予感。
 レイチェスが寝技しか狙ってこないような選手だと,今の総合格闘では通用しないと思うのだが,どうであろうか。
 私は寝技ばっかりの選手はあまり好みでないので,ワトソンの爆発力に期待。


Flyweight John Lineker vs. Jose Tome
 23歳の強打者リネカーは,前回漆谷選手を圧倒していた。試合の流れを決定的にしたのは,ミゾオチへのボディーブロー,そして後半からがらりと雰囲気を変えて右を出してきたのが印象的であった。作戦はおそらくセコンドの指示であろうと思うが,若くてなかなか将来性のある選手である。
 今回いきなりのメイン・カード登場は,地元ブラジル開催というだけでなく,彼の将来性とソリッドな強打をふるう試合スタイルの面白さを買われたんだろう。






2013年7月7日日曜日

UFC 162: Silva vs Weidman

Middleweight Anderson Silva vs Chris Weidman
 私はかなり早い時期からワイドマン予想をしていた一人であり,「初回か早いラウンドでワイドマンによるKO」と考えていたのだけれど,しかしまさかこんなふうな終り方になるとは予想だにしていなかった。
 アンデウソンがワイドマンをノーガードで挑発したのだが,そこでまともにパンチをもらってしまい,まさかの失神ノックアウト。

 この試合,いろんな受け取り方があるだろうけど,私にはいつものアンデウソンの催眠術が今回の相手には効かず,初回の終盤から少しやぶれかぶれになったようにも思えた。ワイドマンに対してしきりに軽率な挑発的そぶりを見せていたが,デミアン・マイアのときのそれとは明らかに違っていた。ちょっと顔がひきつっていたのが見てとれたし,彼の余裕から出た挑発でないのはなんとなくわかった。

 そこで翻弄されたらワイドマンは勝てなかっただろうけど,彼は最後まで相手に呑まれず,自分を失わず落ち着いていた。それが何よりの勝因ではなかろうか。アンデウソンの変なうごきにとまどいを見せつつもも,危険な打撃に大してはしっかり体が反応していた。

 そして,ワイドマンのリーチ。
 これまでの対戦相手なら届かない距離だったろうけれど,ワイドマンの左手はゆうに届いた。棒出ししたジャブのような左フック。それが当たっただけでアンデウソンは意識が飛んでしまい,すぐにパウンドの連打を受けて完全なノックアウトになってしまった。


 いまだに信じられない結末。
 試合開始前に,アンデウソンはいつものように汗びっしょりであったけど,顔の表情は涙ぐんでいるように見えた。それがどういう意味なのかはよくわからなかったが,今になっておもえばなんとも暗示的であったのかもしれない。
 ワイドマンの王座がどれくらい長続きするのかはわからないが,明らかに総合格闘の新しい時代の幕開けを感じさせる試合であった。

 

Featherweight Frankie Edgar vs. Charles Oliveira
 まだ若くて,総合力の高いオリヴェラだが,前回の試合から打撃の防御カンがいまひとつという印象をもっていた。だからフランキーのパンチがよく当たるだろう,と予想。

 で,フランキーの試合らしく押しつ押されつの面白い試合となり,予想どおりフランキーの速いパンチがよく当たり,彼のペースで試合が進んだ。
 組んでも元レスラーのフランキーは,慎重だった。グラウンドでも深追いはせず,最後まで上手に対処して,判定勝利。
 これまた予想的中。



Middleweight Tim Kennedy vs. Roger Gracie
 柔術しかもっていないような選手というのは,ボクシングしかない選手と一緒である。
 ようするに,ケンカが弱い。

 グレイシーの場合,それに輪をかけてスタミナ不足であった。
 相手をやっつけることのみ考えていたケネディーの方が,やっぱりケンカはつよかった。
 これまた予想どおりケネディーの判定勝ち。



Middleweight Mark Muñoz vs. Tim Boetsch
 はじめはムニョスのテクニックに期待してムニョス予想をしていたが,昨年から今年にかけて激太りしていたという話を聞いて,急遽バウチ予想に変更。

 しかし蓋を開けてみればムニョスの調子がすごく良くて,快勝といった感じであった。
 


Featherweight Cub Swanson vs. Dennis Siver
 私は単純にスワンソンの方が持ち駒を多く持っているからスワンソン有利だと思ったが,いざ蓋を開けてみると,打撃の正確さと防御カンのよさで,スワンソンが圧倒していた。序盤はシヴァの強い打撃があったがじわじわと自分のペースにもっていき,最後は連打を当ててノックアウト。見事な試合であった。



Middleweight Chris Leben vs. Andrew Craig
 私はクレイグが自分のペースで試合を進めて,判定でリーベンを破ると予想。
 そして結果は予想どおり。

 強いパンチをかぶせるよに外から撃つ選手と,大きな強打を恐れずに中から小さくまっすぐ出せる選手が対戦したら,かならず後者が勝つ。

 この試合もまさにそのとおりであった。
 


Lightweight Norman Parke vs. Kazuki Tokudome
 徳留選手の欠点は前の試合でも指摘していたが,とにかく打撃防御に大きな課題がある。そのことは前の試合でも指摘していたのだが,今回,まったくそれは全く改善されていなかった。頭が止まる,顎が出る,だらだらとまっすぐ下がる。最悪である。
 一体トレーナーは何を彼に教えているのか,ふしぎでならない。
 結論から言わせてもらえば,序盤からああいう不用意なパンチのもらい方を二試合連続でしているようでは,徳留は岡見のようにはなれっこない。

 徳留は,組んだときのねちっこさは一級品だけど,相手のパンチに対して体が全く反応していない。タダで打撃点とダメージをだらだらと献上してる。
 まるで彼の頭の中は自分の攻めの流れにもってくことしかないようで,相手の動きが全然見えていない様子であった。日本人にありがちで彼も練習しすぎなんじゃなかろうか。格闘で相手のうごきにしっかり反応することは,試合の流れを組み立てることなどよりもはるかに重要だと思うのだが。
 たとえば相手が木人ならばこの選手は滅法強いのかもしれないが,しかし相手は木人でなく自分のうごきにあわせて攻め方をどんどん変えてくる人間である。いっそのことくだらぬパターン化した練習などやめて,自身のケンカのカンを養った方が賢明なんじゃないかな。
 
 

Heavyweight Gabriel Gonzaga vs. Dave Herman
 右の一発が顎に当たって17秒でKO。まさにねじ伏せるように勝利した。

 ハーマンはあの前蹴りで何がしたかったのだろうか。
 攻撃は最大の防御というけれど,高いレベルの試合になるとああいう無意味な攻撃はむしろ相手に突破口を与えることの方が多い。
 
 

Lightweight Edson Barboza vs. Rafaello Oliveira
 12勝1敗のバルボザ,のローキックがよくあたり,オリヴィエラは立てない状態に。
 テイクダウン防御も絶対に相手を寄せつけない反応の良さがある。
 これは上位に来る選手だろう。
 


Welterweight Seth Baczynski vs. Brian Melancon
 ブライアン・メランソンという選手は足が極端に短くまるで小人プロレスの選手みたいだが,ものすごい打撃を持った面白い選手。
 牧草刈りとり機みたいな強打強振する選手の試合てな,やっぱ観てて面白い。
 上体のわりに下半身がやや貧弱なメランソン,バランス悪さが弱点になるかもね。