Women's Bantamweight Amanda Nunes vs. Ronda Rousey
さて注目の女帝王、ロンダ・ラウジーの復帰戦である。
絶対的な柔道のつよさと、必殺の腕ひしぎ十字固め、そして力強いパンチも手に入れての連戦連勝向かうところ敵なしで、UFC史上最大のスターとも言われていたが、キックボクシング出身のホーリー・ホームに研究されて無残にもノックアウト負けを喫してしまっていた。対するは破竹の快進撃でミーシャを倒し王座をものにしたヌネズ。
私はヌネズをさほど高く評価していない。極端な話、彼女がすごいのは顔ぐらいなのではないか。たしかに打撃の回転力はみとめるが、前のアレクシス・デイヴィスやズィンガノにノックアウト負けを喫しているし、前回のシェヴチェンコ戦でもカーディオの弱さを露呈して、尻すぼみな試合内容であった。少なくとも全盛期のロンダ・ラウジーの敵ではない。問題は今ロンダがどれだけ復調し、相手の打撃に対する恐怖心を植えつけられることなくどこまでいつもどおりの強気で前へ出れるかであり、勝敗のゆくえもそれで決まるのではないか。ロンダは前回の初敗北のショックをどれだけ吹っ切って試合に臨むことができるのか。
私はロンダはプレッシャーにつよい女であるとおもう。またいつもどおりあの鍾馗様のような表情で登場して、ヌネズを捕まえ、腰で投げ、一気に十字を決めるのではないか。
腕十字でロンダ予想。
Bantamweight Dominick Cruz vs. Cody Garbrandt
ガーブラントの突進力と強打が、コンニャクみたいなクルーズに通用するかだが、私は通用するとおもう。ガーブラントは初回から全開でプレッシャーをかけて相撃ちを狙っていくであろうし、クルーズよりも手も脚も速いとおもう。一気に勝負がつくのではなかろうか。あるいは序盤はクルーズが翻弄して、ガーブラントを混乱させうるかもしれないが、中盤のどこかで流れはひっくり返るのではないか。ガーブラントはそれを期待させるだけの強打と回転力、レスリング能力をもっているとおもう。
ガーブラントによるTKO予想。
Heavyweight Fabrício Werdum vs. Cain Velasquez
前回のヴェラスケスの敗因は、序盤に感触を得てそれで攻め急ぎ雑になったことではなかろうか。ヴェラスケスは二度対戦した相手には負けない。一方、ウェルドゥムは、タイミングよくパンチをもらうと意識の飛びやすい選手ではあるし、年齢的にも下降の一途であろう。
ヴェラスケスによるTKO予想。
Bantamweight T.J. Dillashaw vs. John Lineker
これは面白い顔合わせだろう。さかんに左右に変化して上から下から変な角度で出してくるディラショーに対して、リネカーもおなじく左右に頻繁に変化するものの、ゆったり構えていろんなフェイントを織り交ぜながらぐいぐい前に出て、相手が出てくれば電撃のように反応して猛烈な相撃ちを狙ってくる。
かなり上背に差があることから、ディラショーの打撃に角度がつけやすく、変化に富んだディラショーが有利になるのではないか。
ディラショーによる判定勝ち予想。
Welterweight Johny Hendricks vs. Neil Magny
かつては飛ぶ鳥を落とす勢いだったヘンドリクスも、完全にトップクラスから陥落して中堅グループにのまれてしまった観がある。
浮沈の激しいヘンドリクスの調子を見極めるのは難しいが、従来の踏み込みの鋭さが健在であれば、反応の鈍いマグニーの懐にあっという間に入るだろうし、そこで必殺の左を当てるか、あるいは豪快に持ち上げ倒して削って、あっさり勝負を決めるのではないか。
ヘンドリクスによるTKO予想。
Welterweight Dong Hyun Kim vs. Tarec Saffiedine
韓国のサラブレッド、スタンガンのドンヒュンキムは柔道の高段者であり相撲が強く、体が柔らかいのだが、その柔らかさゆえかやや体の線が細い印象がある。これに対しサフィディンはしっかりした体幹で、強いキックを出してくる選手だ。Strikeforce の最終戦でマーコートの足を執拗に攻めて圧倒していた印象がつよい。ロリー・マクドナルドに完敗した以外は、なかなか簡単には負けない選手であり、この試合でもキムを相手に安定感のある試合をするのではなかろうか。
キムがリーチで勝るものの、ボクシングや蹴りではサフィディンの方が主導権を握るのではないかとおもわれ、柔道で倒せたときはじめてキムの展開になるのではなかろうか。またキムは持久力にやや懸念がある。私はサフィディンが打撃でポイントを稼ぎ判定で勝つようにおもう。
サフィディンによる判定予想。
2016年12月24日土曜日
2016年11月12日土曜日
UFC 205: Alvarez vs. McGregor 予想
Lightweight Eddie Alvarez vs. Conor McGregor
蒸気船のようなスタミナと回転力をもったアルヴァレズ、レスリングもうまいし、勝負の決めどころでは無酸素運動でラッシュのできる選手であるという印象。一方のマッグレガは強弓で射貫くような驚異的な左のパンチをもっている。が、寝技がからっきしダメであることは重々言われてきているし、前回のネイト戦で多少の向上は見られたものの、アルヴァレズのような粘着質の相手にそれが通用するかどうかというと、なかなか難しいとおもわれる。一度でもアルヴァレスの侵入を許してしまえば、塩漬けにされて削られてしまうのではなかろうか。しかし序盤のマッグレガの左腕の反射は驚異的であり、必ず当たるだろうとおもう。
結局、この試合を決定づけるのは両者の距離だろうということは言うまでもないわけで、しかしこのレベルになると両者ともに作戦は練ってきてるであろうし、結局のところ体格差と反応の速さでに帰結するのではなかろうか。リーチではマッグレガーが5インチも上回っている。斬れ味においてマッグレガが出てくるとおもう。
よって私はマッグレガによるノックアウト予想。
Welterweight Tyron Woodley vs. Stephen Thompson
ウッドレイは鋭い踏み込みと強い一発をもった選手であり、ローラー戦では距離を一気に縮めての爆発力でみごとに一発で仕留めてみせた。あの試合、私はウッドレイを予想していた一人であった。
ただ、トンプソンは慎重に距離のとれる選手であり、足も速く、若いだけあって反応が実にいい。ジャブのように速い蹴りが持ち味の選手である。蹴り主体だけに下半身のバランスがよく、相撲も意外とつよい。かつてロリー・マクドナルドが距離と大胆な出入りでもってウッドレイを完全に封じた試合があったが、この試合もそのようになるのではないかとおもう。
かなり自信をもって、トンプソン予想。
Women's Strawweight Joanna Jędrzejczyk vs. Karolina Kowalkiewicz
さて、女子格闘でもっとも高いレベルにいるとおもわれるヨアナの登場である。彼女の驚異的なボクシング技術のために勝ち方がいつも壮絶で、相手選手が心配になってしまう。
対峙するカロリナもおなじポーランド出身とのことで、全勝中である。前の試合では、パンチを上手に当ててくる相手に対してローキックを有効に当てて、形勢を逆転させ、みごとに勝利をものにしていた。
この試合でもカロリナは、ボクシングが主体のヨアナに対しローキックで自分のペースにもってゆこうとするではないかとおもわれるが、ヨアナはバランスがよく反応もよく、足も速いために、どれだけ通用するか疑問である。むしろカロリナが前の試合でわりと相手のパンチを顔面に受けていたことの方が懸念だろう。あれではヨアナのボクシングの前では敵ではないのではなかろうか。
ヨアナ予想。
Middleweight Chris Weidman vs. Yoel Romero
オールアメリカンのクリス・ワイドマンの登場である。パンチがあり、肘もうまく、レスリングは全米のトップクラスであったし、わりとタフでもある。反応もよく、ムニョスの出鼻に肘を当てたり、アンデウソンのローキックをチェックして骨折させたこともある。が、ロックホールド戦ではスタミナ切れで、意外な脆さを見せたりした。
ロメロは実にいやな相手だろう。全身が鋼鉄のバネでできているかのようで、とにかく力がつよく、超人的な身体能力をもった選手である。また、体力だけでなく、とても勝負強い、ケンカのつよい選手でもある。あれだけの筋肉を抱えているだけに疲弊しやすいという欠点があるが、勝負どころとみるや無酸素運動で一気に力を爆発させることのできる選手であり、興奮のあまり脱糞さえしてしまうほどだ。変な奇襲もうまく、突然の裏拳でジャッカレイに重篤なダメージを与えて勝利を奪っている。レスリングは五輪のメダリストである。自らを「神の兵士」と呼ぶ、とにかくいやな相手だ。
ワイドマンは終始距離をとって丁寧に試合を進めてほしい。雑に攻め急ぐと何をしてくるかわからない怖さがロメロにはある。私としてはぜひワイドマンに勝ってほしいのだが、この腹の底から湧いてくる不安感がぬぐえず、ここはあえてロメロを予想してみたい。
パウンドで、ロメロ予想。
Women's Bantamweight Miesha Tate vs. Raquel Pennington
おでこがむき卵のようにうつくしいラッケルであるが、百戦錬磨のいぶし銀で巨乳なミーシャさまの敵ではないようにおもう。
ミーシャ予想。
Featherweight Frankie Edgar vs. Jeremy Stephens
おもいきってぶんぶん振り回してくるという印象のスティーブンスであるが、パンチは雑であり、試合はこびが終始丁寧で引き出しの多いエドガーの敵ではないようにおもう。
一方的な判定でエドガー予想。
Lightweight Khabib Nurmagomedov vs. Michael Johnson
速いリードジャブと目の覚めるような連打でポリエをみごとに倒したジョンソンであるが、ごまかしのうまい選手が相手になるととたんに試合がだらける印象がある。
怪我が多くて間があいているヌルマゴメドフはごまかしのうまい筆頭であり、組めばサンボ仕込みのねちっこさがあり、馬鹿正直のポリエとは正反対の選手である。そしてまだ誰にも負けたことがない。私は終始ヌルマゴメドフのペースで試合が進み、内容で圧倒するのではなかろうかとおもう。
判定でヌルマゴメドフ予想。
Middleweight Rafael Natal vs. Tim Boetsch
ナタルは巧者ウィテカを相手に負けたものの、ローキックをうまくつかって後半には自分のペースにもちこんでいた。突飛なことをせず地道に一生懸命でねばりづよく闘う印象の選手である。
ボウチには妙な脆さがあったかとおもうと、意外なところで急に突破口を開いて一気に試合を自分のものにできる凄みがある。ナタルとしては油断禁物だろうが、丁寧に試合をすれば判定で勝てるのではないか。
ナタル予想。
Lightweight Jim Miller vs. Thiago Alves
よくかみ合ったいい試合になるのではないか。アルヴェスはバーベリーナといい試合をしたのが記憶に新しいが、いい試合は所詮はいい試合でしかなく、力強くパンチや蹴りを振るってはいるが、ミラーのような巧者を屠れるような切れ味はもっていないようにおもう。カーディオで差がでるのではないか。
判定でミラー予想。
蒸気船のようなスタミナと回転力をもったアルヴァレズ、レスリングもうまいし、勝負の決めどころでは無酸素運動でラッシュのできる選手であるという印象。一方のマッグレガは強弓で射貫くような驚異的な左のパンチをもっている。が、寝技がからっきしダメであることは重々言われてきているし、前回のネイト戦で多少の向上は見られたものの、アルヴァレズのような粘着質の相手にそれが通用するかどうかというと、なかなか難しいとおもわれる。一度でもアルヴァレスの侵入を許してしまえば、塩漬けにされて削られてしまうのではなかろうか。しかし序盤のマッグレガの左腕の反射は驚異的であり、必ず当たるだろうとおもう。
結局、この試合を決定づけるのは両者の距離だろうということは言うまでもないわけで、しかしこのレベルになると両者ともに作戦は練ってきてるであろうし、結局のところ体格差と反応の速さでに帰結するのではなかろうか。リーチではマッグレガーが5インチも上回っている。斬れ味においてマッグレガが出てくるとおもう。
よって私はマッグレガによるノックアウト予想。
Welterweight Tyron Woodley vs. Stephen Thompson
ウッドレイは鋭い踏み込みと強い一発をもった選手であり、ローラー戦では距離を一気に縮めての爆発力でみごとに一発で仕留めてみせた。あの試合、私はウッドレイを予想していた一人であった。
ただ、トンプソンは慎重に距離のとれる選手であり、足も速く、若いだけあって反応が実にいい。ジャブのように速い蹴りが持ち味の選手である。蹴り主体だけに下半身のバランスがよく、相撲も意外とつよい。かつてロリー・マクドナルドが距離と大胆な出入りでもってウッドレイを完全に封じた試合があったが、この試合もそのようになるのではないかとおもう。
かなり自信をもって、トンプソン予想。
Women's Strawweight Joanna Jędrzejczyk vs. Karolina Kowalkiewicz
さて、女子格闘でもっとも高いレベルにいるとおもわれるヨアナの登場である。彼女の驚異的なボクシング技術のために勝ち方がいつも壮絶で、相手選手が心配になってしまう。
対峙するカロリナもおなじポーランド出身とのことで、全勝中である。前の試合では、パンチを上手に当ててくる相手に対してローキックを有効に当てて、形勢を逆転させ、みごとに勝利をものにしていた。
この試合でもカロリナは、ボクシングが主体のヨアナに対しローキックで自分のペースにもってゆこうとするではないかとおもわれるが、ヨアナはバランスがよく反応もよく、足も速いために、どれだけ通用するか疑問である。むしろカロリナが前の試合でわりと相手のパンチを顔面に受けていたことの方が懸念だろう。あれではヨアナのボクシングの前では敵ではないのではなかろうか。
ヨアナ予想。
Middleweight Chris Weidman vs. Yoel Romero
オールアメリカンのクリス・ワイドマンの登場である。パンチがあり、肘もうまく、レスリングは全米のトップクラスであったし、わりとタフでもある。反応もよく、ムニョスの出鼻に肘を当てたり、アンデウソンのローキックをチェックして骨折させたこともある。が、ロックホールド戦ではスタミナ切れで、意外な脆さを見せたりした。
ロメロは実にいやな相手だろう。全身が鋼鉄のバネでできているかのようで、とにかく力がつよく、超人的な身体能力をもった選手である。また、体力だけでなく、とても勝負強い、ケンカのつよい選手でもある。あれだけの筋肉を抱えているだけに疲弊しやすいという欠点があるが、勝負どころとみるや無酸素運動で一気に力を爆発させることのできる選手であり、興奮のあまり脱糞さえしてしまうほどだ。変な奇襲もうまく、突然の裏拳でジャッカレイに重篤なダメージを与えて勝利を奪っている。レスリングは五輪のメダリストである。自らを「神の兵士」と呼ぶ、とにかくいやな相手だ。
ワイドマンは終始距離をとって丁寧に試合を進めてほしい。雑に攻め急ぐと何をしてくるかわからない怖さがロメロにはある。私としてはぜひワイドマンに勝ってほしいのだが、この腹の底から湧いてくる不安感がぬぐえず、ここはあえてロメロを予想してみたい。
パウンドで、ロメロ予想。
Women's Bantamweight Miesha Tate vs. Raquel Pennington
おでこがむき卵のようにうつくしいラッケルであるが、百戦錬磨のいぶし銀で巨乳なミーシャさまの敵ではないようにおもう。
ミーシャ予想。
Featherweight Frankie Edgar vs. Jeremy Stephens
おもいきってぶんぶん振り回してくるという印象のスティーブンスであるが、パンチは雑であり、試合はこびが終始丁寧で引き出しの多いエドガーの敵ではないようにおもう。
一方的な判定でエドガー予想。
Lightweight Khabib Nurmagomedov vs. Michael Johnson
速いリードジャブと目の覚めるような連打でポリエをみごとに倒したジョンソンであるが、ごまかしのうまい選手が相手になるととたんに試合がだらける印象がある。
怪我が多くて間があいているヌルマゴメドフはごまかしのうまい筆頭であり、組めばサンボ仕込みのねちっこさがあり、馬鹿正直のポリエとは正反対の選手である。そしてまだ誰にも負けたことがない。私は終始ヌルマゴメドフのペースで試合が進み、内容で圧倒するのではなかろうかとおもう。
判定でヌルマゴメドフ予想。
Middleweight Rafael Natal vs. Tim Boetsch
ナタルは巧者ウィテカを相手に負けたものの、ローキックをうまくつかって後半には自分のペースにもちこんでいた。突飛なことをせず地道に一生懸命でねばりづよく闘う印象の選手である。
ボウチには妙な脆さがあったかとおもうと、意外なところで急に突破口を開いて一気に試合を自分のものにできる凄みがある。ナタルとしては油断禁物だろうが、丁寧に試合をすれば判定で勝てるのではないか。
ナタル予想。
Lightweight Jim Miller vs. Thiago Alves
よくかみ合ったいい試合になるのではないか。アルヴェスはバーベリーナといい試合をしたのが記憶に新しいが、いい試合は所詮はいい試合でしかなく、力強くパンチや蹴りを振るってはいるが、ミラーのような巧者を屠れるような切れ味はもっていないようにおもう。カーディオで差がでるのではないか。
判定でミラー予想。
ラベル:
AlvarezE,
AlvesT,
BoetschT,
EdgarF,
JędrzejczykJ,
JohnsonM,
KowalkiewiczK,
McGregorC,
MillerJ,
NatalR,
NurmagomedovK,
PenningtonR,
RomeroY,
StephensJ,
TateM,
ThompsonS,
WeidmanC,
WoodleyT
2016年8月21日日曜日
UFC 202: Diaz vs. McGregor 2 感想
Welterweight Conor McGregor vs. Nate Diaz Decision
マッグレガが無差別級のような試合をして、もし二連敗して、まして頭部にダメージを受け壊されでもしたら格闘界の損失ははかり知れない、とおもわれたので私はこの試合はあまりやってほしくなかった。マッグレガが頭部に重篤なダメージを受けぬことを祈って観ていた。
近年はマッグレガとの対戦でネイトがすっかり株を上げた観があったが、しかし同じ階級の他の選手と比較したらネイトはそんなにパッとした選手でもないとおもう。みごとに進化してマイケル・ジョンソンに勝てたじゃないか、などと誰かが言っていたが、ジョンソンはたしかにライト級の中堅どころとしては好選手として評価されても、戦績をみるとパッとせず、階級のトップクラスという感じでは決してない。結局のところネイトのキャラクターでもって話題性を生んで儲けてるような試合、私はあまり好きではない。
しかしマッグレガがやるというのならもちろん観る。マッグレガの試合は相手がだれであろうと全部観たいからだ。
私は今回もマッグレガは序盤からよく斬れるパンチを当てていくであろうとおもっていたし、前回のように立ちにこだわらずクリーンヒットがあれば一気に畳み込んで、早い回でネイトをノックアウトしてしまうのではないか、という予想であった。
蓋を開けてみると、たしかに初回からマッグレガの左が冴えに冴えていたが、左のローキックを頻繁に出していたのは瞠目であった。左のロー、右のボディーアッパー、そしてネイトが右を出せば合わせるように左のクロスを伸ばし、初回に二度ほどネイトが尻もちをつくように倒れる場面があった。
後半、マッグレガには疲れが出てネイトに推される危ない場面は何度もあった。しかしそれでも最後までマッグレガは足をよく使い、自分の距離で闘うことに徹していた。それが今回の勝因だろう。
予想と違ったのは、倒れたネイトに接近することさえ避けていたところだろう。グランドで組んでパウンドとか、そういう泥臭いことはせず、最後の最後までマッグリガは寝技を避けていた。あざやかなパンチでスパン!と倒したネイトに対して、襲いかかることをしなかったのは余裕でもなんでもなく、本当にグランドの攻防には自信が無かったのだろう。その辺がマッグリガの弱点であり、それは階級をもとに戻しても相手はどんどん研究してくるだろう。つまりフェザーに戻ったからといってマッグレガの覇権がさほど長く続くともおもえない。
なんとかマッグリガが判定で勝利した好試合であったけれども、同時に格闘家としてもマッグリガの壁がはっきりと見えた試合でもあった。
Light Heavyweight Anthony Johnson vs. Glover Teixeira
一見、ランク的に実力伯仲した試合のようでもあるが、相撃ち上等で打ち勝つテシーラは防御が甘い。そこらへんの選手ならテシーラが打ち勝つことはできるだろうけど、ジョンソンのような斬れのあるパンチをもった選手にはかなり危険なのではないかと予想していた。
そしたら案の定、下がるジョンソンに対してぐりぐりと前に出て、そこにジョンソンが待ってましたとばかりに合わせたアッパーをまともにもらっていた。いつもならパンチをまともにもらいながらも、かぶせるように強いフックを当てて打ち勝つ、というのがテシーラの勝ちパターンだったが、ジョンソンの強打をあそこまでまともにもらえばさすがのテシーラも意識を保てないだろう。
アッパーで口中のマウスピースがずれて、テシーラの下顎部が不自然に歪んでみてた。下顎を骨折したのではないかとさえおもったが、勝者コールの頃になるとケロッとしてすがすがしい顔をしていた。やはりテシーラのタフネスさは尋常じゃない。
Welterweight Donald Cerrone vs. Rick Story
リーチでも上背でも勝っているし組んでもやっかいなセローニに対し、ストーリはかなり苦戦するのではないかとおもっていた。またセローニのような選手相手に苦戦してしまったら、まず勝ち目はないのではないかとおもっていた。
ところがいざ試合が始まってみると両者ともよく攻防がかみ合って、序盤はどっちが勝ってもおかしくないような展開であった。だけど打撃の応酬のなかでアジャストしてゆくセローニが次第に主導権を握るようになり、最後は圧倒してしまっていた。左ジャブ、右ボディー、左フック、右のハイキックという連続打撃。リアルで鉄拳のようであった。
Welterweight Mike Perry vs. Hyun Gyu Lim
韓国の好青年リムが対峙するペリーは6戦全勝6KOの24歳、面白そうな選手だとおもったがしかしウェルター級にしてはあまりに身長が低く四肢も短かった。総合格闘という分野でペリーのような豆タンク的選手が通用するは思えず、私はリムの勝利を予想していた。
背のひくいペリーの突進を見越してか、リムはアッパーを合わせようとしたり、膝を突き上げたりしていたのが見て取れた。が、ペリーの踏み込みが鋭かったのか、あるいはリムのうごきそのものが遅かったのか、突き上げるタイミングがまるで合わず、ペリーの踏み込んだ力強いパンチがリムの顔面にまともに当たり、終わってみればペリーが圧倒したかたちとなった。
ペリーはこれで7戦7KO勝ちという華々しい戦績を継続することとなり、次の試合が楽しみな選手である。
Welterweight Tim Means vs. Sabah Homasi
若いホマシはアメリカントップチームで鍛えられているとのことで、どれだけ強い選手なのか注目であったが、UFCデビューの相手が曲者のミーンズというのはちょっと不運なのではないかと思って観ていた。
序盤からホマシがいかにも優等生的なボクシングでもってパンチをしばしば当てていたが、しかしミーンズは頑丈でありなかなかダメージを与えられない。一度グラウンドの攻防でホマシが上になったが、相手の腕にエルボーを当てるというのも、えげつないなミーンズであった。
最後は血の匂いを嗅ぎつけたミーンズが、ホマシに襲いかかり屠るかのようであった。
Bantamweight Cody Garbrandt vs. Takeya Mizugaki
ガーブラントは高校時代はレスリングで全米トップクラス、またアマチュアボクシングでも華々しい戦績をもっており、近い将来かならず王者になるであろう格闘界の若きホープ選手である。一方の水垣はこれまでぶつかり合うような泥臭い勝ち方が多く、ガーブラントのようなスピードも破壊力もある選手が相手となるとかなり難しい試合になるのではないかとおもっていた。スピードにも明らかな差があり、初回からガーブラントが圧倒して早々と決着がついてしまうのではないかとおもって観ていたし、実際ほとんどの人がそういう予想だったのではなかろうか。
結果はそのとおりとなった。水垣選手としてもベテランであり伸びしろのある選手というわけでなく、あれが彼の限界という感じであった。
Welterweight Lorenz Larkin vs. Neil Magny
マグニーは距離をとってチョンチョンと当ててゆく試合をすればなかなかつよいが、破壊力のある打撃をもったラーキンが相手となると打ち合いでは勝てる見込みはなく、組んで抱え込むように極めてしまうしか勝ち目はないのではないかとおもっていた。
結果、マグニーもラーキンの打ち合いに付き合ってしまい、屠られてしまった。
マッグレガが無差別級のような試合をして、もし二連敗して、まして頭部にダメージを受け壊されでもしたら格闘界の損失ははかり知れない、とおもわれたので私はこの試合はあまりやってほしくなかった。マッグレガが頭部に重篤なダメージを受けぬことを祈って観ていた。
近年はマッグレガとの対戦でネイトがすっかり株を上げた観があったが、しかし同じ階級の他の選手と比較したらネイトはそんなにパッとした選手でもないとおもう。みごとに進化してマイケル・ジョンソンに勝てたじゃないか、などと誰かが言っていたが、ジョンソンはたしかにライト級の中堅どころとしては好選手として評価されても、戦績をみるとパッとせず、階級のトップクラスという感じでは決してない。結局のところネイトのキャラクターでもって話題性を生んで儲けてるような試合、私はあまり好きではない。
しかしマッグレガがやるというのならもちろん観る。マッグレガの試合は相手がだれであろうと全部観たいからだ。
私は今回もマッグレガは序盤からよく斬れるパンチを当てていくであろうとおもっていたし、前回のように立ちにこだわらずクリーンヒットがあれば一気に畳み込んで、早い回でネイトをノックアウトしてしまうのではないか、という予想であった。
蓋を開けてみると、たしかに初回からマッグレガの左が冴えに冴えていたが、左のローキックを頻繁に出していたのは瞠目であった。左のロー、右のボディーアッパー、そしてネイトが右を出せば合わせるように左のクロスを伸ばし、初回に二度ほどネイトが尻もちをつくように倒れる場面があった。
後半、マッグレガには疲れが出てネイトに推される危ない場面は何度もあった。しかしそれでも最後までマッグレガは足をよく使い、自分の距離で闘うことに徹していた。それが今回の勝因だろう。
予想と違ったのは、倒れたネイトに接近することさえ避けていたところだろう。グランドで組んでパウンドとか、そういう泥臭いことはせず、最後の最後までマッグリガは寝技を避けていた。あざやかなパンチでスパン!と倒したネイトに対して、襲いかかることをしなかったのは余裕でもなんでもなく、本当にグランドの攻防には自信が無かったのだろう。その辺がマッグリガの弱点であり、それは階級をもとに戻しても相手はどんどん研究してくるだろう。つまりフェザーに戻ったからといってマッグレガの覇権がさほど長く続くともおもえない。
なんとかマッグリガが判定で勝利した好試合であったけれども、同時に格闘家としてもマッグリガの壁がはっきりと見えた試合でもあった。
Light Heavyweight Anthony Johnson vs. Glover Teixeira
一見、ランク的に実力伯仲した試合のようでもあるが、相撃ち上等で打ち勝つテシーラは防御が甘い。そこらへんの選手ならテシーラが打ち勝つことはできるだろうけど、ジョンソンのような斬れのあるパンチをもった選手にはかなり危険なのではないかと予想していた。
そしたら案の定、下がるジョンソンに対してぐりぐりと前に出て、そこにジョンソンが待ってましたとばかりに合わせたアッパーをまともにもらっていた。いつもならパンチをまともにもらいながらも、かぶせるように強いフックを当てて打ち勝つ、というのがテシーラの勝ちパターンだったが、ジョンソンの強打をあそこまでまともにもらえばさすがのテシーラも意識を保てないだろう。
アッパーで口中のマウスピースがずれて、テシーラの下顎部が不自然に歪んでみてた。下顎を骨折したのではないかとさえおもったが、勝者コールの頃になるとケロッとしてすがすがしい顔をしていた。やはりテシーラのタフネスさは尋常じゃない。
Welterweight Donald Cerrone vs. Rick Story
リーチでも上背でも勝っているし組んでもやっかいなセローニに対し、ストーリはかなり苦戦するのではないかとおもっていた。またセローニのような選手相手に苦戦してしまったら、まず勝ち目はないのではないかとおもっていた。
ところがいざ試合が始まってみると両者ともよく攻防がかみ合って、序盤はどっちが勝ってもおかしくないような展開であった。だけど打撃の応酬のなかでアジャストしてゆくセローニが次第に主導権を握るようになり、最後は圧倒してしまっていた。左ジャブ、右ボディー、左フック、右のハイキックという連続打撃。リアルで鉄拳のようであった。
Welterweight Mike Perry vs. Hyun Gyu Lim
韓国の好青年リムが対峙するペリーは6戦全勝6KOの24歳、面白そうな選手だとおもったがしかしウェルター級にしてはあまりに身長が低く四肢も短かった。総合格闘という分野でペリーのような豆タンク的選手が通用するは思えず、私はリムの勝利を予想していた。
背のひくいペリーの突進を見越してか、リムはアッパーを合わせようとしたり、膝を突き上げたりしていたのが見て取れた。が、ペリーの踏み込みが鋭かったのか、あるいはリムのうごきそのものが遅かったのか、突き上げるタイミングがまるで合わず、ペリーの踏み込んだ力強いパンチがリムの顔面にまともに当たり、終わってみればペリーが圧倒したかたちとなった。
ペリーはこれで7戦7KO勝ちという華々しい戦績を継続することとなり、次の試合が楽しみな選手である。
Welterweight Tim Means vs. Sabah Homasi
若いホマシはアメリカントップチームで鍛えられているとのことで、どれだけ強い選手なのか注目であったが、UFCデビューの相手が曲者のミーンズというのはちょっと不運なのではないかと思って観ていた。
序盤からホマシがいかにも優等生的なボクシングでもってパンチをしばしば当てていたが、しかしミーンズは頑丈でありなかなかダメージを与えられない。一度グラウンドの攻防でホマシが上になったが、相手の腕にエルボーを当てるというのも、えげつないなミーンズであった。
最後は血の匂いを嗅ぎつけたミーンズが、ホマシに襲いかかり屠るかのようであった。
Bantamweight Cody Garbrandt vs. Takeya Mizugaki
ガーブラントは高校時代はレスリングで全米トップクラス、またアマチュアボクシングでも華々しい戦績をもっており、近い将来かならず王者になるであろう格闘界の若きホープ選手である。一方の水垣はこれまでぶつかり合うような泥臭い勝ち方が多く、ガーブラントのようなスピードも破壊力もある選手が相手となるとかなり難しい試合になるのではないかとおもっていた。スピードにも明らかな差があり、初回からガーブラントが圧倒して早々と決着がついてしまうのではないかとおもって観ていたし、実際ほとんどの人がそういう予想だったのではなかろうか。
結果はそのとおりとなった。水垣選手としてもベテランであり伸びしろのある選手というわけでなく、あれが彼の限界という感じであった。
Welterweight Lorenz Larkin vs. Neil Magny
マグニーは距離をとってチョンチョンと当ててゆく試合をすればなかなかつよいが、破壊力のある打撃をもったラーキンが相手となると打ち合いでは勝てる見込みはなく、組んで抱え込むように極めてしまうしか勝ち目はないのではないかとおもっていた。
結果、マグニーもラーキンの打ち合いに付き合ってしまい、屠られてしまった。
2016年1月1日金曜日
UFC 195: Lawler vs. Condit 予想
Welterweight Robbie Lawler vs. Carlos Condit
打撃よしレスリングよしのローラーと、ケンカ屋コンディットの対戦。
コンディットがウッドレイの速いパンチを持て余し気味であったことをおもうと、マクドナルド戦で勝利の糸口になったローラーの速いジャブが序盤からよく当たるのではないか。
ただ、胴長のコンディットが上背とリーチにおいてローラーを大きく上回るのが気になる。
また、コンディットの方が強豪相手に好勝負を演じてきたという実績もある。パンチパンチ蹴り、というやや単調な攻めをくり返しつつ、突然変化して出てくるコンディットの膝がローラーのアゴを捉えて、試合が一気に決まるかもしれない。
が、やはり順当に考えると、引き出しの多いローラーに分があるのではないかと私はおもう。
ローラーによる判定勝ち予想。
Heavyweight Stipe Miocic vs. Andrei Arlovski
ボクシングがうまくレスリングもうまく足もあるミオチッチがアスレティズムという側面において有利かとおもわれるが、ストライカーで立ち位置のとり方のうまいアーロフスキーがタイミングよく強打一発で試合をひっくり返ることができる。どっちが勝ってもおかしくない試合だろう。
アーロフスキーはトラヴィス・ブラウンを見事に倒したが、ブラウンのように雑で無造作な打撃を放ってくる相手だと、キックボクシングの専門家であるアーロフスキーにとってたまたま相性が良かったようにも思える。一方、前回のミアとの試合はどうも試合がかみ合わず、鈍重で、観るのも嫌になってくるような、お粗末な試合であった。あるいはシャウブ戦だとか、そういう試合の印象がつよいためか、私はアーロフスキーという選手はあまり好きでない。
好悪別にしても、私はボクシングもレスリングもうまいミオチッチが終始攻勢に立つのではないかとおもう。
ミオチッチによる判定勝ち予想。
Welterweight Albert Tumenov vs. Lorenz Larkin
多彩な打撃をもったラーキンはバランスもよく総合力の高い選手。打撃はクリエイティブで観ていて面白い。
一方、24歳のツメノフも出てくる相手に対してカウンターを合わせたり、蹴りを捕ったりと、反応のいい好選手であり、これは良い試合になるのではないか。
予想は難しいが、リーチで勝る若く伸び盛りのツメノフが有利なのではないか。
ツメノフによる判定勝ち予想。
Featherweight Diego Brandao vs. Brian Ortega
柔術の達人らしく組んでくるのかと思いきや、わりとパンチを豪快に振り回したり膝を突き上げたりとラフファイトもできるブランダオであるが、カーディオにおいて大いに懸念がある。
一方のオルテガはケンカの天才という印象で、若いながらも辛抱強く機をうかがい、実にえげつない肘を当てるのが上手く、勝負どころで一気に試合を決められる爆発力をもった選手である。
時々計量に失敗するブランダオの出来次第だが、両者のコンディションが良ければこれがこの日一番の好試合になるのではないか。
後半のブランダオの失速でオルテガが有利になってゆくのではないかとおもう。
オルテガによるノックアウト予想。
Bantamweight Michael McDonald vs. Masanori Kanehara
笑顔が愛くるしい若きマクドナルドは、パンチを思い切って振ってくるし、絞め技もできる、面白い選手で、興行者にとっても贔屓したくなる選手だろう。バラオやフェイバーといった強豪に敗れているが、まだまだ伸びてくる選手だろう。
一方、対照的なぶおとこの金原であるが、こないだはヤーヤなんぞ相手に実にモタモタした試合をした印象がつよく、興行者に一番嫌われるタイプであろう。
ここはUFCの将来的な興行収入のためにもマクドナルドがスカッと勝ってほしいところであるし、実際そうなるであろう。
マクドナルドによるノックアウト予想。
打撃よしレスリングよしのローラーと、ケンカ屋コンディットの対戦。
コンディットがウッドレイの速いパンチを持て余し気味であったことをおもうと、マクドナルド戦で勝利の糸口になったローラーの速いジャブが序盤からよく当たるのではないか。
ただ、胴長のコンディットが上背とリーチにおいてローラーを大きく上回るのが気になる。
また、コンディットの方が強豪相手に好勝負を演じてきたという実績もある。パンチパンチ蹴り、というやや単調な攻めをくり返しつつ、突然変化して出てくるコンディットの膝がローラーのアゴを捉えて、試合が一気に決まるかもしれない。
が、やはり順当に考えると、引き出しの多いローラーに分があるのではないかと私はおもう。
ローラーによる判定勝ち予想。
Heavyweight Stipe Miocic vs. Andrei Arlovski
ボクシングがうまくレスリングもうまく足もあるミオチッチがアスレティズムという側面において有利かとおもわれるが、ストライカーで立ち位置のとり方のうまいアーロフスキーがタイミングよく強打一発で試合をひっくり返ることができる。どっちが勝ってもおかしくない試合だろう。
アーロフスキーはトラヴィス・ブラウンを見事に倒したが、ブラウンのように雑で無造作な打撃を放ってくる相手だと、キックボクシングの専門家であるアーロフスキーにとってたまたま相性が良かったようにも思える。一方、前回のミアとの試合はどうも試合がかみ合わず、鈍重で、観るのも嫌になってくるような、お粗末な試合であった。あるいはシャウブ戦だとか、そういう試合の印象がつよいためか、私はアーロフスキーという選手はあまり好きでない。
好悪別にしても、私はボクシングもレスリングもうまいミオチッチが終始攻勢に立つのではないかとおもう。
ミオチッチによる判定勝ち予想。
Welterweight Albert Tumenov vs. Lorenz Larkin
多彩な打撃をもったラーキンはバランスもよく総合力の高い選手。打撃はクリエイティブで観ていて面白い。
一方、24歳のツメノフも出てくる相手に対してカウンターを合わせたり、蹴りを捕ったりと、反応のいい好選手であり、これは良い試合になるのではないか。
予想は難しいが、リーチで勝る若く伸び盛りのツメノフが有利なのではないか。
ツメノフによる判定勝ち予想。
Featherweight Diego Brandao vs. Brian Ortega
柔術の達人らしく組んでくるのかと思いきや、わりとパンチを豪快に振り回したり膝を突き上げたりとラフファイトもできるブランダオであるが、カーディオにおいて大いに懸念がある。
一方のオルテガはケンカの天才という印象で、若いながらも辛抱強く機をうかがい、実にえげつない肘を当てるのが上手く、勝負どころで一気に試合を決められる爆発力をもった選手である。
時々計量に失敗するブランダオの出来次第だが、両者のコンディションが良ければこれがこの日一番の好試合になるのではないか。
後半のブランダオの失速でオルテガが有利になってゆくのではないかとおもう。
オルテガによるノックアウト予想。
Bantamweight Michael McDonald vs. Masanori Kanehara
笑顔が愛くるしい若きマクドナルドは、パンチを思い切って振ってくるし、絞め技もできる、面白い選手で、興行者にとっても贔屓したくなる選手だろう。バラオやフェイバーといった強豪に敗れているが、まだまだ伸びてくる選手だろう。
一方、対照的なぶおとこの金原であるが、こないだはヤーヤなんぞ相手に実にモタモタした試合をした印象がつよく、興行者に一番嫌われるタイプであろう。
ここはUFCの将来的な興行収入のためにもマクドナルドがスカッと勝ってほしいところであるし、実際そうなるであろう。
マクドナルドによるノックアウト予想。
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