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2013年1月28日月曜日

UFC 156: Aldo vs. Edgar 予想

Featherweight José Aldo vs. Frankie Edgar
 小気味よいフットワークに思い切りのよい踏み込み,どんなに打たれても心が折れずに自分のスタイルで闘い続けるエドガーのファイトは見ていて感動すら覚えるのだけれど,勝利の決め手の大半はパンチによるものである。
 一方,ホセ・アルドーは打ってよし蹴ってよし,柔術よしで,持ち駒がはるかに多彩である。
 エドガーを応援したいところだが,試合はアルドーが圧倒するだろうと思う。


Light Heavyweight Rashad Evans vs. Antônio Rogério Nogueira
 ラシャド・エヴァンスは,昨年4月に王者ジョン・ジョーンズと判定まで持ち込んだ。ライト・ヘビーではトップクラスの一人であることは間違いない。もともと爆発力のあった選手だが,リョート町田に敗れて以降は相手との距離のとり方も慎重になり,以前にましてさらに闘い方に安定感が増した感じがする。
 一方のホジェリオ・ノゲイラもボクシングには定評があり,また柔術の高段者である。
 私はラシャドが相手との距離をうまくとりつつ随所でテイクダウンをとるなどして終始優位に立ち判定で勝利するのではないかとおもう。


Heavyweight Alistair Overeem vs. Antonio Silva
 私はアリスター・オフレイムという選手が大嫌いなので,ここはぜひブラジルの馬場さんことアントニオ・シウバに勝ってほしいところ。しかし,予想となると難しい。
 上背はオフレイムが勝るが,リーチはビッグフットの方がある。また,ビッグフットは柔術の達人であることも考えると,手持ちの駒数からすればビッグフット有利だろうと思われる。
 オフレイムはキックボクサーであるからして,おそらく序盤からローキックや膝を多用してくるだろう。ビッグフットが終始プレッシャーを与えつつ相手のキックにあわせて真っ直ぐの速いパンチでもって相打ちを狙っていけば,オフレイムは案外もろく攻略できるのではなかろうか。さらにテイクダウンできればビッグフットが絶対的に有利な展開になるであろうけれども,飛び込み際に出てくるオフレイムのヒザに注意したいところ。
 逆に,オフレイムの蹴りに押されてビッグフットが後退してしまうようだと,オフレイムが圧倒してしまうのではないかとおもう。


Welterweight Jon Fitch vs. Demian Maia
 長身のレスラー34歳ジョン・フィッチと,ブラジリアン柔術四段の35歳デミアン・マイア。
 ベテランらしく内容の濃いいい試合になるだろうと思われるが, リーチのあるフィッチがやや有利かと思う。
 
 

2013年1月26日土曜日

UFC on Fox: Johnson vs. Dodson

Flyweight Demetrious Johnson vs. John Dodson
 デメトリアス・ジョンソンがまたさらにレベルアップした感じであった。
 スピードもあり,足が速く,カーディオよし,そして攻撃もえげつない。
 ドドソンもパンチが当たり,何度かチャンス到来というときもあったが,やはりジョンソンの方が上手であった。
 ジョンソンの王座はかなりの長期政権になるとみた。
 

Light Heavyweight Quinton Jackson vs. Glover Teixeira
 ランペイジのような天性の強さをもった選手は,勝って上を目指すことにはもはやさほど貪欲ではなく,生活するための業として格闘の試合を披露しているように感じられる。だから相手が強ければ反射的に応戦して競った試合に出来るし,総合格闘を牽引してきた第一人者としての意地もみられる。だけど,その試合に勝つためにどれだけ相手のことを研究して激しい練習を重ねてきたか,となると大きな疑問符がつく。
 テシーラはヘビー級なみに大きな体躯の選手で,それでいてバランスがよい,いい選手であった。予想どおりテシーラが圧倒したが,試合内容からすればあまり良い試合ではなかった。
 
 しかしランページをノックアウトできなったテシーラが,はたしてチャンピオンのジョン・ジョーンズに勝てるかとなると,まずそれは無理だろう。

 そしてやはりこれがランペイジのUFC最後の試合になるそうな。


Lightweight Anthony Pettis vs. Donald Cerrone
 ペティスが終始カウボーイを圧倒した。今回も実に多彩な蹴りを見せてくれたし,最後に勝負を決めたのもボディーへの蹴りであった。また,最後の蹴りを出す前に,ケージを蹴ったその足で膝を相手のアゴに当てるという,三角蹴りみたいな膝くり出していた。なかなか独創的な選手である。
 これでペティス対ヘンダーソンは確定的になったのではなかろうか。テコンドー対決という意味でも面白いが,ヘンダーソンはペティスに一度負けているだけに面白い試合になりそうである。



Featherweight Ricardo Lamas def. Erik Koch
 序盤からコークがプレッシャーを与えて主導権をとっていたかに見えたが,むしろ落ち着いていたのはラマスの方であった。随所で的確に小さなパンチを入れていた。
 最後はグラウンドでラマスによるパウンド猛攻で勝負あったが,親指か肘が Koch の眼球を破裂でもさせたんじゃなかろうか。血の色が尋常じゃなく濃い色だった。心配である。


Featherweight Clay Guida vs. Hatsu Hioki
 日沖が野人ギダをどう料理ってくれるか,と思ったが,そうはいかなかった。
 アメリカではギダのような個性的な選手は人気があるし,日沖のような地味な優等生はあまり人気がでない。それでも的確な技術で主導権をとって玄人をうならせる試合をしてくれるかと思ったが,日沖をよく研究してきたギダに翻弄され,自分の相撲がとれない感じであった。
 割れた判定だったが, 私の目には明らかにギダが勝っていたように見えた。

2013年1月25日金曜日

UFC on Fox: Johnson vs. Dodson 予想

Flyweight Demetrious Johnson vs. John Dodson
 いつも明るく陽気で軽業師のような高い身体能力をもったサウスポー,マジシャンことジョン・ドドソンがフライ級チャンピオンのデメトリアス・ジョンソンに挑戦する。玄人ごのみな好試合になることは間違いない。 
 ジョンソンは山本KID徳郁と対戦した頃よりもさらに進化しているが,高い技術をもつけれども何せ打撃力が決定的に弱い。打撃をもったドドソンがパンチを当てて勝ってくれた方が面白い試合になってよいのではないかと思うので,私はドドソン予想。

Light Heavyweight Quinton Jackson vs. Glover Teixeira
 うつくしい日本人妻をもつランペイジと,ブラジルの強豪テシーラの対戦。
 テシーラは17連勝中。タフで打たれ強く,どんどん前に出て相打ちをねらってくる選手である。もちろん打撃力はかなりある。
 一方,こないだベイダーにパッとしない試合をして勝てなかったランペイジ,とてもテシーラには勝てないだろう。
 おそらくノックアウトでテシーラが勝つであろうし,これでランペイジは引退ではなかろうか。


Lightweight Anthony Pettis vs. Donald Cerrone
 王者ベンソン・ヘンダーソンに判定勝ちしたことがあるテコンドー三段のペティス,前の試合では見事な左の上段まわし蹴りでラウゾンを一発KOしている。
  根性全開のカウボーイだが,武道家ペティスの打撃が勝るのではないかと思う。


Featherweight Clay Guida vs. Hatsu Hioki
  ストライクフォースの元チャンピオン,蒸気機関車のように前に前にと出てくるギダに対して,修斗の日沖が対戦する。興味深い一戦。
 ワイルドなタフなギダだが,日沖が丁寧に闘ってポイントを稼ぎ判定で勝つだろうと思う。

 
Light Heavyweight Ryan Bader vs. Vladimir Matyushenko
 ダース・ベイダーと格闘用務員さんの対戦。前座だけど興味深い。
 一発があたれば用務員さんが勝つチャンスはあるだろうけど,スポーティーなレスリング試合になればベイダーに分がありそう


 

2013年1月19日土曜日

UFC on FX: Belfort vs. Bisping

Middleweight Vitor Belfort vs. Michael Bisping 
 両者まったく違うタイプだけに予想の難しい楽しみな一戦であった。
 両者ともに秋山成勲と対戦したことがあるが,彼との試合を基準にすればベウフォートが強いことになる。しかしベウフォートはヴァンダレイを速いパンチで圧倒したことがあるくせに,桜庭和志には何もさせてもらえず実に不本意な負け方をしていた。そこらへんから,私はなんとなくビスピンが勝つのでは,という気がしていた。
 
 ビスピンは終始頭をよく振って入り,パンチへの警戒を見せていたが,しかし当たったのは皮肉にもベウフォートが得意の速いパンチでなく,彼の短い足による股関節の固そうな上段まわし蹴りであったが,それがビスピンの頭部に当たり,勝負がついた。

 ベウフォートは 「また王者に再挑戦するぞ!」 という話題で,会場にいるアンデウソンではなく,前の試合で対戦して完敗したジョン・ジョーンズを指していたのが興味深い。しかしジョン・ジョーンズは今よりもっと強くなってくるであろうし,40歳に近づく高齢のベウフォートがまた善戦できるとはとても考えにくい。
 むしろ今一番 Jon Jones を倒せる可能性が高いのは,ゲガール・ムサシではないかと思うのだが。早く彼のUFC参戦が見たい。


Middleweight Daniel Sarafian vs. C.B. Dollaway
 ダラウェイのバランスの悪さが序盤に目立ち,一方,初めて観るサラフィアン立ち上がりはとても良かった。しかし二回中盤からサラフィアンが失速して,一方のダラウェイが落ち着いてペースを取り戻したかんじであった。サラフィアンは空手家らしいが,見栄えだけで殺気のこもっていないケリはいまひとつであった。
 微妙な判定であったが,勝ったダラウェイがよく頑張ったと思う。


 Heavyweight Gabriel Gonzaga vs. Ben Rothwell
 構えを右に左に変えたりするロスウェルであったが,体型をみるかぎり激しい練習してるようにはとてもみえない。百戦錬磨のゴンザガが勝つだろうというのは,序盤から感じられた。
 最後はギロチンで 予想どおりゴンザガであった。


Lightweight Thiago Tavares vs. Khabib Nurmagomedov
 ロシアの若きホープ,ヌマゴメドフはまだ24歳で18戦全勝中だけに私の注目していた選手であったが,開始して間もなくよくわからないうちに決着がついてしまった。
 ヌマゴメドフの変なカエルとびみたいなアッパー?が当たって,それで決まった。ああいう変態なパンチが 効いてしまうのも薄いグラブの総合格闘ならではか。これでヌマゴメドフは全勝街道まっしぐらだが,まだ彼が本当に強いのかどうかはいまひとつ不明だ。


Preliminary Card
Featherweight Godofredo Pepey vs. Milton Vieira
 真っ赤な頭のケンカ屋25歳の8勝1敗ゴドフレド・ペペイ・カストロと,ベテラン34歳のミルトン・ヴィエラとのブラジル人同士の対戦。
 試合で決着がついた場面は観れなかったが,やはりイキのいいペペイが判定で勝った模様 


Middleweight Ronny Markes vs. Andrew Craig
 テキサスはヒューストンの8戦全勝,26歳アンドリュー・クレイグと,13勝1敗のブラジリアン24歳ロニー・マルケスとの対戦。今日の興行は若手のホープどうしの対戦が多く,どれも興味深い。

 マルケスがしばしばみせた片足とってのテイクダウンは,相手の膝関節を極めるかんじで実にイヤラシイ。しかし,ならぬものはならぬ,というような体勢でも力任せにやろうとして無駄に体力を消耗して自滅してる感じであった。どうもあまり頭のよい選手ではない。一方のクレイグの方が頭がよくケンカも上手いかんじである

 最後に相手を追いつめたクレイグであったが,序盤の攻勢からマルケスの判定勝ちとなった。ちょっと残念な結果である。


Featherweight Diego Nunes vs. Nik Lentz
 ヌーネスは自分の距離をとるのが上手い選手。レンツはレスリング出身だがパンチもある。ここは地元のヌーネスがうまく闘って勝つんじゃないかな,’と思っていたが,終始距離をころしてアグレッシブだったレンツが判定で勝った。
 ヌーネスは打撃主体の相手にはイヤラシくカウンターをとって優位にたてるが,組まれてどろどろの試合になると,あまりパッとしない。
 
 ヌーネスの闘い方を観ていてふと思ったが,藤原喜明氏が得意としていた脇固めは,あまりUFCでは見ない。金網ぎわでの膠着した攻防では結構チャンスが多いように思うが。
 以前,日本の青木選手が極めて勝ったことがあったように思うが。この試合でも。ヌーネスは相手の腕をとってるのに,脇固めのことなど全く頭に無さそうであった。


Lightweight Edson Barboza vs. Lucas Martins
 バルボサは10勝1敗の26歳,多彩な蹴りをもった選手。相手のマーチンスは24歳。若いブラジリアンどうしの面白そうな一戦であった。

 大きなフックとジャブの相打ちであったが,どんなに力のこもったフックでもジャブが先に当たればジャブが勝つのがグラブの薄い総合格闘ならでは。見事にカウンターで左ジャブを当てたバルボサがパウンドでたたみかけて勝った

UFC on FX: Belfort vs. Bisping 予想

Middleweight Vitor Belfort vs. Michael Bisping 
 こないだジョン・ジョーンズを相手にかなりダメージを受けていたベウフォートが,もう試合をする。頑丈な選手だ。
 中堅どころにいて久しいビスピンであるが,この試合に勝って王者への挑戦権を得たいところであろう。
 ビスピンがベウフォートの速いパンチを誤魔化せるかどうかが勝敗の決め手だろうと思うが,どうだろう。


Middleweight Daniel Sarafian vs. C.B. Dollaway
 真面目で練習熱心な選手という印象のダラウェイだが,格闘カンがいまひとつという印象の選手である。わりかしアゴももろい。
 サラフィアンという選手は無名の選手であるが,ブラジルでの戦績はいい。私はサラフィアンが勝つのではないかと思う。


 Heavyweight Gabriel Gonzaga vs. Ben Rothwell
 かつてUFCに参戦したばかりのミルコ・クロコップを壮絶にノックアウトしたゴンザガが久しぶりに登場する。
 ベン・ロスウェルは前回ブレンダン・シュワブを豪快にノックアウトしている。この試合も壮絶な試合になりそうである。
 私はゴンザガ予想。


Lightweight Thiago Tavares vs. Khabib Nurmagomedov
 ロシアの若きホープ Habib Nurmagomedov はまだ24歳で18戦全勝中だけに注目の選手である。しかし,UFCデビュー戦であった前試合ではパンチが乱雑で滅茶苦茶だったし,バランスもあまり良くなく,さほど馬鹿強い選手には見えなかった。
 今回もう一度ホンモノかどうか注視してみたい。

 

2013年1月18日金曜日

Strikeforce: Marquardt vs. Saffiedine

Welterweight Nate Marquardt vs. Tarec Saffiedine
 だいたいメイン・イベントが岡見に何もさせてもらえなかったマーコートな時点でストライクフォースは終ってるかんじである。そして実に不本意な負け方。サフィディンという選手も決して悪い選手ではなかったが,それにしてもマーコートとしてはあまりに粗末な試合であった。
 軽いジャブだろうとローキックであろうと几帳面にひとつひとつ防御していくような選手でないとトップには長居できない。


Heavyweight Daniel Cormier vs. Dion Staring
 コーミエが打撃でも立ち相撲でもつよさをみせた。
 サバ折りでもって立ってる相手を寝かしたり,組んだ状態からフロントスープレクスのように後ろにうっちゃったりと,日本の大相撲に来ても横綱クラスになれるんじゃないかという感じであった。 
 これだけ上手いコーミエが UFC にて最初の相手がフランク・ミアというのは,つまらなすぎる。コーミエもそんなに若い選手じゃないのだから,勝敗のみえすいた試合なんかさせずに,早々と上位と対決させればいいのにと思う。


Heavyweight Josh Barnett vs. Nandor Guelmino
 オーストリアのグエルミノは37歳でMMAは11勝3敗,打撃も関節技も出来る選手だが,しかし百戦錬磨の北斗ジョシュがやはり上手であった。

Light Heavyweight Gegard Mousasi vs. Mike Kyle
 これは予想どおりムサシの楽勝であった。カイルは大きな選手だけど,ムサシの方がはるかに上手。解説者はしきりにマイク・カイルがデンジャラスだとか言ってたが,解説者のレベルにおいてもストライクフォースはいまひとつなのか。格闘は筋肉じゃない。
 ゲガール・ムサシみたいな若くて百戦錬磨の本格派選手が #UFC にきて Jon Jones と対戦したら本当に面白そうなのだが。

 
Catchweight (194lbs) Ronaldo " Jacare" Souza vs. Ed Herman
 ブラジルのあばれはっちゃくことロナウド “ジャッカル” ソウザが今日もあばれて勝った
 レフリーの対応がかなり奇妙な点があった。グラウンドで相手を蹴り上げるという明らかな反則をした選手に対して減点もせず,両者を立たせて試合再開した。こういうわかっていないレフリーがまだ存在するのか。


Lightweight K.J. Noons vs. Ryan Couture
 ヌーンズは変則的な打ち方だが,肩幅を生かした強打の選手,しかし寝技がてんでダメ。
 一方のクートァは30歳ながら5勝1敗の新人。クートァ打撃につきあったらヌーンズが勝つだろうと思ったが,クートァが打撃で負けていなかった。
 接戦でなかなか面白い試合であった。
 打撃の数も試合展開もヌーンズが攻勢だったとおもったが,スプリット判定でクートァの勝利となった。
 たしかにクートァは下がらずによく打撃で応酬したとはおもうが,これといって目立ったクリーンヒットは無かったように思う。離れ際に膝が当たってこれが効いたようだったが,しかしその後で攻勢に出たわけでもなく,さほどに採点に大きく影響を与えるようなものではなかったとおもう。またヌーンズの額が割れたのはクートァのバッティングによるものであったことなども考えると,どうも納得できない判定であった。


Middleweight Tim Kennedy vs. Trevor Smith 
 32歳スミス(10勝2敗の)と,元グリーンベレー33歳のケネディ(14勝4敗)のサブミッション対決。
 見ごたえのない打撃ともつれ合いの末,ギロチンチョークでケネディの勝利。