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2015年8月8日土曜日

UFC Fight Night: Teixeira vs. Saint Preux 予想

Light Heavyweight Glover Teixeira vs. Ovince Saint Preux
 テシーラはジョン・ジョーンズとの対戦以降,いまひとつぱっとしない印象であったが,フィル・デイヴィスという相手が悪かったのかもしれない。自身のタフネスさを頼りにぐりぐりと前に出て相打ち上等で重くて硬い石のようなパンチを撃ってくる選手である。

 ショーグンを屠って名を挙げたセイントプルーであるが,ライアン・ベイダーのように慎重なレスラーと塩試合をして判定で負けたりしており,どうも打撃を誤魔化されると決め手にかける選手のようである。

 テシーラはベイダーとはちがってがっつりと前に出てくる選手であり,かみ合った撃ち合いになるのではないか。予想は難しいが,私はテシーラの方が実力は一枚上なのではないかとおもう。

 テシーラ予想。


Lightweight Michael Johnson vs. Beneil Dariush
 イランの貴族格闘家ダリウーシは格闘のうまい選手である。スロースターターであるが,相手に合わせて自分を変化させ,いつのまにか自分のペースに引きずり込んでしまうような,そういう強さをもっている。
 マイケル・ジョンソンは速いジャブをもっておりパンチの交錯時に的確に相手に当てる目のよさをもった選手という印象があるが,ダリウーシ相手に立ち技打撃だけでは勝てないだろう。グラウンドになると長い四肢をもてあましていたという印象がある。

 ダリウーシ予想。



Women's Bantamweight Sara McMann vs. Amanda Nunes
 ミーシャをとことん追い詰めながら,まさかの逆転負けを喫してしまったマックマンであるが,実力ある選手だけに再起を期待したいところ。
 ヌーンというとズィンガノとの対戦がおもいうかぶが,さほど瞠目するほどの試合ではなかった。なら問題なくマクマンが勝つであろう。

 マクマン予想。

 

2015年8月2日日曜日

UFC 190: Rousey vs. Correia 感想

Women's Bantamweight Ronda Rousey vs. Bethe Correia
 予想どおりといえば予想どおりであったが,まさかこれほどまでとはおもわなかった。
 これほどまで,というのはラウジーのつよさのことではなく,女子バンタムのレベルの低さという意味である。コヘイヤのパンチのお粗末さはもちろんであるが,ラウジーのパンチだって,たしかに力強いパンチではあったが,ボクシングはお世辞にも上手いというかんじではなかった。もちろんバンタム級では飛びぬけているのだろうが,女子ストロー級のボクシングのレベルと比較すると,バンタムの立ち打撃はまだまだ前時代の女子格闘のレベルをそのまま引きずっている観がある。
 ラウジーの強さが賛美され,女子スポーツのスーパースターの誕生であるかのように喧伝されればされるほど,私はなんだかしらけてしまう。ラウジーがつよいのでなく,周りが弱いのだろう。女子バンタムのレベルが低いからだろう。

 ミーシャ・テイトとの再戦が囁かれているが,そんな試合,だれが見たいと思うのか。ミーシャとロンダでは明らかに実力にひらきがあるし,他の選手などミーシャ以下のレベルである。正直つまらない。

 サイボーグが衰える前になんとか対戦させて欲しいところだが,それも簡単には話は進まないであろう。というのは,興行者側としては,できるだけロンダでもって総合格闘技の認知度を高めたいわけであり,それと同時に儲けたいわけである。早々とサイボーグと対戦させてロンダが負けてしまっては,興行者としては儲けを失ってしまう。
 つまり,ロンダに比類するスター選手が現れるまでは,ロンダとサイボーグの試合はお預けだろう。
 なんだかやるせない気持ちになってしまう。


Light Heavyweight Maurício Rua vs. Antônio Rogério Nogueira
 ショーグンとリトル・ノグの『戦争だ! (it was a war!)』,とやたら騒がれてはいたが,私はこの試合もしらけた気分で見ていた。なじみある選手の引退間際の試合であり,往年をなつかしみつつ感傷に浸りつつ観戦する,という見方もあるのだろうが,私にはそれができない。最盛期をとうに過ぎ下降しつくした両者による,どうにも見栄えのしない,チャンネルをまわしてNHK紅白でも見たくなるような,そんな試合であった。
 結局ショーグンが勝ったらしいが,UFCは次もペイパービュー試合枠をひとつショーグンに進呈して,こんな試合をさせるのだろうか。ファンあっての興行であるからして,それでファンがよろこぶのならそうするのだろう。
 

Heavyweight Stefan Struve vs. Antônio Rodrigo Nogueira
 この試合は,もっとひどい試合であった。語るのすら面倒だ。

 ミノタウロはこれで引退だろうが,総合格闘に敬意を示すのなら,そしてどうせ引退するのなら,むしろこんな試合などせずに引退した方がずっと良かったのではないか。
 まあ,しかし彼を尊敬するファンの多くがこの試合をよろこんで観たのなら,そういうものなのだろう。ここに書くのは私の私見であるからして。


Heavyweight Antônio Silva vs. Soa Palelei
 わりと柔軟でそれなりに反応できるパレレイが勝つのではないかとおもったが,彼のうごきがスローであったことが致命的だったのだろう。ビッグフットは速い打撃には反応しないが,遅いのなら反応できる。
 ビッグフットが,格のちがいで勝ってみせた,というかんじであった。


Welterweight Demian Maia vs. Neil Magny
 ブラジルの柔術の専門家がまったく寄つけず,レッスンをつけるようであった。リーチのあるマグニーに対して序盤から積極的にぐいぐいと距離をつめ,マグニーは何もすることができなかった。


Women's Strawweight Cláudia Gadelha vs. Jessica Aguilar
 かわいい顔をしたクラウディアは王者ヨアナと僅差の試合をしてみせた選手であるが,踏み込みが鋭く,思い切りもよく,非常にキレのあるパンチを出せる選手であった。序盤から実力差があきらかで,それゆえに攻め急いだ観があったが,ジェシカもよく耐えコツコツとクラウディアの右足にローキックを当て,それが中盤以降のクラウディアの攻撃力を削ぐかたちとなり,結局判定になった。

 メインイベントの女子バンタムと比して猶の事ストロー級の層の厚さを実感させられる試合であったが,クラウディアのつめの甘さをみるにやはり王者ヨアナの方が一枚上かな,という印象であった。