Women's Bantamweight Ronda Rousey vs. Cat Zingano
無敗で打撃をもったズィンガノが相手ならば、ということで期待が集まっている。
たしかにミーシャ・テイトを打撃で屠った試合は圧巻であったが。が、その次の試合のアマンダ・ヌーンの試合をみたときは、全体的な打撃のナマクラさにむしろがっかりしたおぼえがある。
それと比べるとロンダ・ラウジーがディビスに放った、ガツン!という石の拳のような右、マクマンを沈めた膝の方が、はるかに印象ぶかい。またズィンガノは元レスラーということであるが、柔道で五輪メダリストのラウジーに相撲で太刀打ちできるレベルとも思えず。
というわけで、どう考えても、ズィンガノがラウジーに敵うとはおもえない。
ラウジーによる KO、ないし十字固めによるタップアウト予想。
Women's Bantamweight Raquel Pennington vs. Holly Holm
前回、相手の頭を小脇に抱えるようにしたブルドッグ・チョークという荒技でもってエヴァンス・スミスを絞め落としたペニントンであるが、相手のホーリー・ホームはボクサーとして輝かしい戦績をもっており、総合格闘転向後は7戦全勝6KOというこれまた輝かしい戦績を残している。ラウジーへの対抗馬として筆頭であろう。どんな選手か注目してみたい。
Welterweight Jake Ellenberger vs. Josh Koscheck
一時期はトップクラスの選手だったコスチェックだったが、あきらかに陰りが出ているという印象。タイロン・ウッドレイに壮絶なノックアウト負けを喫しているが、その後遺症も多大であるとおもわれる。一級のスピードと強打をもったエレンバーガーに太刀打ちできるとはとてもおもえない。
エレンバーガーによるノックアウト予想。
コスチェックはこれで引退であろう。
Middleweight Mark Muñoz vs. Roan Carneiro
ここのところ負けがこんでてさっぱり冴えないムニョスだが、レスリングでは全米トップレベルの選手であり、本来実力ある選手である。早いパンチをもった選手と相性のわるいムニョスだが、相手のカーニロは柔術主体の選手であり、そろそろ勝のではないかという気がする。逆にいえばこの試合で負けたら引退なのではないか。
ムニョス予想。
Bantamweight Roman Salazar vs. Norifumi Yamamoto
さて、われらが山本KID徳郁の登場であるが、どうであろう、3年ぶりのオクタゴン。
相手のサラザールは27歳とKIDより十歳も歳が若く、ノックアウトもできる選手のようであるが。
もしふつうに強くて速いパンチの出せる選手なのだとしたら、パンチに対する反応の鈍りが顕著なキッドは負けてしまうのではなかろうか。距離をとって踏み込んだりという全盛期のようなスマートな闘い方にこだわっているようだと、あまり勝ち目がないようにおもわれる。むしろがむしゃらに前に出て捕まえるなりしてドジョウのように泥仕合にもちこめば勝てるかもしれない。