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ツィッタ―始めました。
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2014年12月7日日曜日

UFC 181: Hendricks vs. Lawler II

Welterweight Johny Hendricks vs. Robbie Lawler
 今日のヘンドリクスも終始「冴えない」という印象だった。過剰な期待かもしれないが、ズバッと踏みこんでくりだす稲妻みてえなヘンドリクスの左が見たかったのだけど、不発であった。ヘンドリクスは終始テイクダウンを狙い、それが見栄えを悪くしていた。コンボでヘンドリクスが押す場面も目立ったが、きれいなクリーンヒットはローラーの方が多かったし、受けたダメージもヘンドリクスの方が多かったようにみえた。
 ローラーの方が技は多彩であったし、詰めの場面での鬼神というか仁王様のような気合いも満点であった。

 私的には踏み込みが速いヘンドリクスの方が好きだったのだが、こういう試合を続けるのであればむしろローラーが王者になってくれた方が観ていて面白いので、今日の王者交代は私としては歓迎である。
 おめでとう、ロビー・ローラー!


Lightweight Anthony Pettis vs. Gilbert Melendez
 序盤からメレンデズがぐいぐい距離をつめめて、対策してきたであろう通りの試合展開をみせ、あわやという感じがしたが、ペティスが要所要所で小さく地味ながら実に的確なカウンターを当てていた。
 最後は一気にギロチン・チョークで、勝負がついた。つよい、天才ペティス。


Heavyweight Travis Browne vs. Brendan Schaub
 予想通り序盤のシュワブは慎重で上に下にテイクダウン狙いにとセオリーどおりに攻めるが、出鼻にブラウンのアッパーが当たり、それで勝負がついた。


Heavyweight Todd Duffee vs. Anthony Hamilton
 ダフィーは勝ちも負けもオール・ノックアウト、今日も闘牛のようにぶつかりあい、しょっぱなから身のすくむようなパンチの相撃ち狙いであった。
 ダフィーの渾身の右がハミルトンの耳の上、頭蓋の平らな側頭部にまともに当たった。ハミルトンの後遺症が心配である。


Lightweight Tony Ferguson vs. Abel Trujillo
 トルヒロの一方的な試合になるかとおもいきや、岩石みたいな肉体のファーガソンがタフネスさを生かして前へ前へと出て、なかなか面白い試合になった。
 しだいにスローダウンしてくトルヒロを追い回すようになり、最後は強引にうしろから締め上げて試合を決めた。

 勝利者インタビューでは「ジーザスがどうしたこうの」とかいう選手ばっかりな中、誰か自分ちの犬だとか、おばあちゃんについて言わないかな、とずっとおもってたのだけど、トニー・ファーガソンの第一声は実家のおばあちゃんだった。いいぞ岩石トニー、気に入った。


Preliminary card
Bantamweight Urijah Faber vs. Francisco Rivera
 序盤から距離をよく支配していたのはリベラだったようにみえた。フェイバーの速い踏み込みがよく見えていたようで、それを力強いパンチで迎えていた。テイクダウンもすべて防いでいたし、かなり対策を練ってきていたのだろう。

 2Rにフェイバーのジャブながれの指先がリベラの眼窩にはまったかのように吸いついて離れなかった。レフリーの死角だったようで、うずくまるリベラにフェイバーが襲いかかり、そのままブルドッグ・チョークでフィニッシュしてしまった。
 リベラにとってとても残念な試合であった。


Middleweight Eddie Gordon vs. Josh Samman
 サマンはバランスわりいわ、ゴードンはデンデケ太鼓みたいなパンチしか出せんわで、なんだかアウトサイダーみたいなレベルの試合であった。バランス悪いどうしがグラウンドでもつれてると、格闘というより互いに強姦しあってるようにすらみえるな。

 サマンの左上段まわし蹴りが顔面にモロに当たって見事な一発ノックアウトであったが、しかし緊迫感のなくなりヨソ見しちゃうような試合展開で急にこういう大技で決まっても、なんだ見損ねたわ、ぐらいにしか感じられない。


Light Heavyweight Corey Anderson vs. Justin Jones
 新人同士の対戦、ジョーンズはあきらかな準備不足で、口をあけて息をしていた。
 コリーアンダーソンは組んだ状態からつるりと体を入れ替えるように相手のバックに回るのがうまい。
 ジョーンズは躊躇せずぐいぐい前に出る選手なのだが、せっかく前進しながら無防備な左フックから入れば、カウンターをもらうのは当然であろう。それを恐れてか手足がちぐはぐになることもしばしばであった。

 どちらも決め手に欠く選手であった。


Women's Bantamweight Raquel Pennington vs. Ashlee Evans-Smith
 相手の頭を小脇に抱えるようにしたブルドッグ・チョークという荒業でペニントンが初回終了と同時にエヴァンス・スミスを絞め落とした。


Bantamweight Sergio Pettis vs. Matt Hobar
 セルジオは若くて才能もあってうまいのだけど、わりあいと相手のパンチを不用意にもらう癖があり、それゆえに闘いぶりも臆病で、ポイントをとって勝ちが確定とわかると、とたんに攻めるのをやめてしまうようなところがある。
 まだ若いペーペーなのだから、もうちょっとむちゃぶりを発揮してほしいようにおもう。

2014年12月4日木曜日

UFC 181: Hendricks vs. Lawler II 予想

Welterweight Johny Hendricks vs. Robbie Lawler
 前回の試合前に右腕二頭筋の腱を断裂していたというヘンドリクスであったが,やはり試合内容は冴えないものだったように記憶している。私は試合中にどちらかの拳を骨折したのかとおもっていた。
 術後どれだけ復調し,またトレーニングがどれだけ充実したかにもよるが,もし万全な体調で臨むのであれば,私はヘンドリクスが圧倒するだろうと予想している。

 たしかにこの数試合のローラーは鬼神のようなつよささえ感じられたが,その相手は必ずしも最頂レベルの選手とはいえない。私は踏み込みの速さ,一発の強さ,テイクダウン能力どれをとってもヘンドリクスが勝るとおもう。

 ヘンドリクス予想 by TKO。


Lightweight Anthony Pettis vs. Gilbert Melendez
 ペティスの膝がどれだけ復調しているかだろう。

 派手で多彩な蹴り技で知られるペティスだが,前回ベンドを倒したのは地味な腕十字だった。メレンデズのボクシング能力は高いが,私はペティスが一枚も二枚も上手だろうとおもう。

 ペティス予想 by 絞め技。


Heavyweight Travis Browne vs. Brendan Schaub
 これも容易に予想できる試合だろう。シャウブには足がありボクシングがうまいが,あまりケンカのつよい選手ではない。シャウブがポイントを稼ぐような試合をしても,まずブラウンの強打が一発でも当たれば,そこで試合は決まるのではないか。

 ブラウン by TKO。


Preliminary card
Bantamweight Urijah Faber vs. Francisco Rivera
 スター選手ともいえる元チャンピオンのユライヤ・フェイバーが前座で登場するようになったか。
 相手のリベラは水垣と競って敗れている。まずユライヤがいつものように一本勝ちするのではないか。

 フェイバー予想 by 裸締め一本。