Lightweight Eddie Alvarez vs. Conor McGregor
蒸気船のようなスタミナと回転力をもったアルヴァレズ、レスリングもうまいし、勝負の決めどころでは無酸素運動でラッシュのできる選手であるという印象。一方のマッグレガは強弓で射貫くような驚異的な左のパンチをもっている。が、寝技がからっきしダメであることは重々言われてきているし、前回のネイト戦で多少の向上は見られたものの、アルヴァレズのような粘着質の相手にそれが通用するかどうかというと、なかなか難しいとおもわれる。一度でもアルヴァレスの侵入を許してしまえば、塩漬けにされて削られてしまうのではなかろうか。しかし序盤のマッグレガの左腕の反射は驚異的であり、必ず当たるだろうとおもう。
結局、この試合を決定づけるのは両者の距離だろうということは言うまでもないわけで、しかしこのレベルになると両者ともに作戦は練ってきてるであろうし、結局のところ体格差と反応の速さでに帰結するのではなかろうか。リーチではマッグレガーが5インチも上回っている。斬れ味においてマッグレガが出てくるとおもう。
よって私はマッグレガによるノックアウト予想。
Welterweight Tyron Woodley vs. Stephen Thompson
ウッドレイは鋭い踏み込みと強い一発をもった選手であり、ローラー戦では距離を一気に縮めての爆発力でみごとに一発で仕留めてみせた。あの試合、私はウッドレイを予想していた一人であった。
ただ、トンプソンは慎重に距離のとれる選手であり、足も速く、若いだけあって反応が実にいい。ジャブのように速い蹴りが持ち味の選手である。蹴り主体だけに下半身のバランスがよく、相撲も意外とつよい。かつてロリー・マクドナルドが距離と大胆な出入りでもってウッドレイを完全に封じた試合があったが、この試合もそのようになるのではないかとおもう。
かなり自信をもって、トンプソン予想。
Women's Strawweight Joanna Jędrzejczyk vs. Karolina Kowalkiewicz
さて、女子格闘でもっとも高いレベルにいるとおもわれるヨアナの登場である。彼女の驚異的なボクシング技術のために勝ち方がいつも壮絶で、相手選手が心配になってしまう。
対峙するカロリナもおなじポーランド出身とのことで、全勝中である。前の試合では、パンチを上手に当ててくる相手に対してローキックを有効に当てて、形勢を逆転させ、みごとに勝利をものにしていた。
この試合でもカロリナは、ボクシングが主体のヨアナに対しローキックで自分のペースにもってゆこうとするではないかとおもわれるが、ヨアナはバランスがよく反応もよく、足も速いために、どれだけ通用するか疑問である。むしろカロリナが前の試合でわりと相手のパンチを顔面に受けていたことの方が懸念だろう。あれではヨアナのボクシングの前では敵ではないのではなかろうか。
ヨアナ予想。
Middleweight Chris Weidman vs. Yoel Romero
オールアメリカンのクリス・ワイドマンの登場である。パンチがあり、肘もうまく、レスリングは全米のトップクラスであったし、わりとタフでもある。反応もよく、ムニョスの出鼻に肘を当てたり、アンデウソンのローキックをチェックして骨折させたこともある。が、ロックホールド戦ではスタミナ切れで、意外な脆さを見せたりした。
ロメロは実にいやな相手だろう。全身が鋼鉄のバネでできているかのようで、とにかく力がつよく、超人的な身体能力をもった選手である。また、体力だけでなく、とても勝負強い、ケンカのつよい選手でもある。あれだけの筋肉を抱えているだけに疲弊しやすいという欠点があるが、勝負どころとみるや無酸素運動で一気に力を爆発させることのできる選手であり、興奮のあまり脱糞さえしてしまうほどだ。変な奇襲もうまく、突然の裏拳でジャッカレイに重篤なダメージを与えて勝利を奪っている。レスリングは五輪のメダリストである。自らを「神の兵士」と呼ぶ、とにかくいやな相手だ。
ワイドマンは終始距離をとって丁寧に試合を進めてほしい。雑に攻め急ぐと何をしてくるかわからない怖さがロメロにはある。私としてはぜひワイドマンに勝ってほしいのだが、この腹の底から湧いてくる不安感がぬぐえず、ここはあえてロメロを予想してみたい。
パウンドで、ロメロ予想。
Women's Bantamweight Miesha Tate vs. Raquel Pennington
おでこがむき卵のようにうつくしいラッケルであるが、百戦錬磨のいぶし銀で巨乳なミーシャさまの敵ではないようにおもう。
ミーシャ予想。
Featherweight Frankie Edgar vs. Jeremy Stephens
おもいきってぶんぶん振り回してくるという印象のスティーブンスであるが、パンチは雑であり、試合はこびが終始丁寧で引き出しの多いエドガーの敵ではないようにおもう。
一方的な判定でエドガー予想。
Lightweight Khabib Nurmagomedov vs. Michael Johnson
速いリードジャブと目の覚めるような連打でポリエをみごとに倒したジョンソンであるが、ごまかしのうまい選手が相手になるととたんに試合がだらける印象がある。
怪我が多くて間があいているヌルマゴメドフはごまかしのうまい筆頭であり、組めばサンボ仕込みのねちっこさがあり、馬鹿正直のポリエとは正反対の選手である。そしてまだ誰にも負けたことがない。私は終始ヌルマゴメドフのペースで試合が進み、内容で圧倒するのではなかろうかとおもう。
判定でヌルマゴメドフ予想。
Middleweight Rafael Natal vs. Tim Boetsch
ナタルは巧者ウィテカを相手に負けたものの、ローキックをうまくつかって後半には自分のペースにもちこんでいた。突飛なことをせず地道に一生懸命でねばりづよく闘う印象の選手である。
ボウチには妙な脆さがあったかとおもうと、意外なところで急に突破口を開いて一気に試合を自分のものにできる凄みがある。ナタルとしては油断禁物だろうが、丁寧に試合をすれば判定で勝てるのではないか。
ナタル予想。
Lightweight Jim Miller vs. Thiago Alves
よくかみ合ったいい試合になるのではないか。アルヴェスはバーベリーナといい試合をしたのが記憶に新しいが、いい試合は所詮はいい試合でしかなく、力強くパンチや蹴りを振るってはいるが、ミラーのような巧者を屠れるような切れ味はもっていないようにおもう。カーディオで差がでるのではないか。
判定でミラー予想。
このコメントは投稿者によって削除されました。
返信削除