Lightweight Anthony Pettis vs. Rafael dos Anjos
ペティスの目の良さ、反応の良さ、パンチの速さ、ポジショニングの上手さをおもうに、ボクシングで対決したらペティスにかなり分があるようにおもう。三角蹴りのような華麗な蹴り技ゆえにか『Show Time』というニックネームだが、ペティスのすごいところは蹴りよりもむしろボクシング能力だとおもう。互いに前に踏み込んでぶつかりあうようなパンチの交錯時でも、ペティスは相手のパンチがしっかり見えているようだし、それらをかわして自分のパンチを当てる技術は、他に例をみない。
が、それでもペティスにとってドスアンジョスは一番の強敵ではなかろうか。ドスアンジョスの卓球選手のような太腿をみれば、いかに移動が速く、蹴りも強烈かがうかがえる。足を狙っての蹴りを主体にドスアンジョスが攻めてきて、それが何度か当たった場合、細い足をしたペティスのフットワークにも大きく影響するだろうし、ましてペティスは膝の靭帯を傷めたことがあるだけに、流れがドスアンジョスにがらっと傾くことも大いに考えられる。
序盤にドスアンジョスが積極的に前に出て彼の力強い蹴りがペティスの脚やあばらに一発でも当たれば、ペティスが後退して案外ドスアンジョスが押しまくって勝ってしまうのではなかろうか。
わたしはドスアンジョス予想でいきたい。
Welterweight Johny Hendricks vs. Matt Brown
登場するたびに試合内容を期待させていたヘンドリクスであったが、ローラーとの二連戦の内容はかなり悪かった。ダイナミックなパンチとレスリング能力が卓越してるだけに、ぜひまた盛り返して王座を狙ってほしい選手の一人である。
一方のブラウンはケンカ上手という印象であり、理知的げな顔をして距離をとるのもうまく、大振りはせず小さなワンツーなどタイミングよく当てるかとおもいきや、ラフファイトも滅法つよかったりする。このごろはいつも必ず期待どおりのいい試合をしてくれる選手でもある。
ヘンドリクスが速い踏込みから左を積極的に出したり、ダブルでタックルしたりと従来のような多彩な攻めをみせれば文句なくヘンドリクス予想であるが、前の試合の終了間際の曇った表情があまりにも印象が悪かった。闘いを終えるときにあんなやる気のない顔をされると、こちらも観ていてがっかりであり、職業格闘家として失格な気がする。
私は安定感があって、いつも期待どおりのファイトをみせてくれるブラウンが勝つとおもう。
Heavyweight Roy Nelson vs. Alistair Overeem
わりと楽しみなこの試合であり、皆がネルソンの豪快な右が当たってノックアウト、というのを期待しているんだとおもう。
しかし薬物を使用しなくなり、筋肉も落ち、強大なパワーに頼れなくなり、距離をとってコツコツ当ててくるようになったオフレイムは、わりとつよい。
右の一発で見せ場をつくろうとするネルソンに対し、オフレイムが膝をよく出し距離をとって小さなセコいパンチをコツコツ当ててというやり方で主導権をとり、蓋を開けてみれば一方的な試合になるのではなかろうか。
オフレイム予想。
Flyweight Chris Cariaso vs. Henry Cejudo
カリアソは前回デメトリウス・ジョンソンとやって、まるで歯が立たなかった。
一方のセフードは北京五輪でレスリング・フリースタイルの金メダリストで注目の28歳である。注目してみたい。
セフードが勝つのではなかろうか。
Lightweight Ross Pearson vs. Sam Stout
豪快なハードパンチャーのピアソンに、不屈の闘志で前に出つづけるスタウト。これはよくかみ合ったいい試合になるだろう。
強打のピアソン予想。
0 件のコメント:
コメントを投稿