Women's Bantamweight Amanda Nunes vs. Valentina Shevchenko
前回ロンダを圧倒してノックアウトしたヌネズであるが、あの試合のロンダはすでに自身のスタイルを見失った感があり、彼女に勝ったところであまり参考にならない。この試合はあんなはっきりした決着がつくとはおもえず、判定でヌネズが勝つとおもうが、試合内容としてはパッとせず、今後の女子バンタムの浮揚に貢献するのかというと怪しい気がする。
判定でヌネズ予想。
Middleweight Yoel Romero vs. Robert Whittaker
この試合こそメインに据えるべきではなかったか。鮮やかななカウンターパンチを決めるウィテカと怪人ロメロの試合、こういう試合こそ総合格闘の醍醐味があるわけで、非常に楽しみである。
ウィテカが丁寧に距離を保って当てていけば勝てなくはないが、この悪がしこい異常人ロメロを相手にその整頓された緊張感をいつまで維持できるかわからない。二回、三回あたりでロメロはウィテカの距離をつぶして一気に迫る好機が訪れるんじゃなかろうか。
若いウィテカに勝ってもらいたいところだが、ここは私の内臓から発する不安感を重くみて、ロメロによるノックアウト予想。
Heavyweight Daniel Omielańczuk vs. Curtis Blaydes
重量級の対戦だが、ブレイデスは前回の試合をマリファナ陽性の結果で無効試合にされている。まったく無礼デス...(てか発音的にはブレイズが正しいかと。。。)
どっちでもいいがしかしどっちが勝つのかといえば間違いなくブレイズではなかろうか。左のジャブとテイクダウンの切れ味は注目に値する。
ブレイズによるノックアウト予想。
Heavyweight Fabrício Werdum vs. Alistair Overeem
この試合がブレイズらより下にくる意味がわからない。二度目の対戦にせよ、アリスターは一皮むけて成長しているし、ウェルドゥムのノーモーションのパンチや柔術もみどころだ。ボクシングでは明らかにアリスターが勝るとおもうが、そこをウェルドゥムが自分の土俵である寝技にもっていけるかが勝敗の決め手ではなかろうか。アリスターのテイクダウン防御はわりと上手く、左のカウンタを出鼻に当てるのがすごくうまい。
ここはアリスターによるノックアウト予想。
ウェルドゥムは負けて引退か。
Lightweight Anthony Pettis vs. Jim Miller
元王者のペティスなんだが、王座を獲得したときのように打撃だけでなく関節技もやるぞという雰囲気こそが彼をずっと高い位置にとどめていたのだとおもう。近頃はボクシングに集中しすぎるようなかんじである。ミラーのようにぐりぐり前に出てくるタイプにいかに距離を保てるか、タックルにどう反応するのかがポイントだとおもわれるが、ボクシングにこだわらず上に下に打ち分ければペティスにじゅうぶん勝機はあるのではなかろうか。
よって判定でペティス予想。
Heavyweight Travis Browne vs. Oleksiy Oliynyk
ロンダと婚約したばかりのブラウンだが、果たして勝てるのであろうか。オリニクは前回妙な絞め技で勝利している。ブラウンが練習不足だとまたやられるのではなかろうか。
オリニク予想。
Welterweight Jordan Mein vs. Belal Muhammad
パレスチナの人ムハンマドはパンチにボリュームがあり、ローキックもなかなかタイミングがいい。一方のミエンは攻めがやや単調ながら、突破口を見出してからがむしゃらに流血戦を挑んでくるという印象。距離をとってクリーンに戦いたいムハンマドに対して、ミエンがいかに泥仕合にひっぱりこむか、というかんじになるのではなかろうか。
結果はどうなるか見エン。よってミエン予想。
ヌネズは持病の副鼻腔炎の状態が思わしくなく、頭部に衝撃が加わることを医師から止められたのだそうだ。格闘の練習よりまずタンをうまく吐き出す練習をした方がいいようだ。
返信削除ロメロとウィテカの試合は非常にみごたえのあるものとなった。ロメロはウィテカの膝が悪かったのを知っていたのか、開始早々からかなり思い切った関節蹴りを放ってきて、ウィテカの左足がかなり伸展してしまう場面があった。あれで軸足の膝を傷めたらしく、試合を通じて蹴りもパンチも精彩を欠いてしまった。絶対絶命でなぶり殺しになるのではとみていた方がハラハラしたが、脚が一本使えない状況でよく耐え、テイクダウンを防ぎ、要所で思い切った打撃を与え、みごとにロメロを封じた。後半からロメロは失速をしてウィテカが押す場面が目立つようになり、最終回にグランドで上になったことが試合を決定づけたようだった。逆境からのウィテカの見事すぎるほどの勝利、大いに称えたい。