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2013年4月26日金曜日

UFC on Fox 7

Lightweight Benson Henderson vs. Gilbert Melendez
 ベンドーが圧倒するかと思っていたが,競った内容で,私の目にはメレンデスの方が良かったように見えた。この試合でベンドーの弱点がかなり露呈された観があった。
 少なくともメレンデズのパンチの一発一発にはこちらをハラハラさせる殺気がこもっており,明らかに彼の方が優位だったように私には見えた。ベンドーの得意なローキックも序盤はあまり出せてなかったが,おそらくメレンデズがベンドーの蹴りのタイミングを入念に研究してきたようで,蹴りにあわせたカウンターを狙ったり,足をとったりして,ベンドーの蹴りを封じてしまっていた。初回は確実にメレンデズのラウンドであった。 
 ただ,ベンドーもジャブのような小さな肘をうまく入れたり,ローキック,テイクダウンの数など,ポイント的にはベンドーの方が後半盛り返した感じであった。 しかしベンドーのあの変な小さな肘撃ちは,やめた方がよかったのではないかと思った。あの肘を練習したせいで,この試合内容がいまひとつだったのではないか,とさえ感じた。



Heavyweight Frank Mir vs. Daniel Cormier
 コーミエが問題なく勝つだろうと思っていたが,こんな鈍重な相手に手こずるとは思ってもいなかった。ミアに勝ったことでコーミエの実力が証明された,と考える方も多いかもしれないが,私はむしろかなりネガティブにこの試合を眺めてしまった。明らかに練習不足のミア相手にあんなダレたしているようでは,軽快なライト・ヘビー級の上位と闘って勝てるとは思えない。
 ミアもコーミエも黄昏期だな,という印象であった。 

Lightweight Nate Diaz vs. Josh Thomson
 いくら判定の多い選手であっても,格闘の上位選手ともなれば,打撃がまともにあたればノックアウトできる威力は十分にもっているものだ。 トムソンはまともに打ちあってこないだろうという目算だったのか,ネイトはガードをわざと下げたままぐいぐい前に出た。それが逆に返り討ちにあった感じであった。
 トムソンの右の上段まわし蹴りが,ネイトの前頭部にまともに入り,よろめいたところにトムソンはたたみかけ,一気に決めた。快勝であった。
 ネイトは,頭部にかなりのダメージを負ったであろう。いくら彼がタフとはいえ,ああいう打撃のもらい方をしてしまっては脳におよぼす影響は多大であり,実力は急降下していくだろう。ともすればできるだけ早く引退した方がよいかもしれない。


Welterweight Matt Brown vs. Jordan Mein
 上品げなブラウンに対し,ミエンのケンカ・ファイトが圧倒するだろうと思っていたが,むしろ逆だった。
 マット・ブラウンがこんな荒くれファイターだったとはしらなんだ。
 ミエンも序盤に肝臓にいいパンチを当て優位に立ったかと思われたが,むしろ逆にブラウンの荒くれファイトに火をつけてしまった感じであった。
 ブラウンによるTKO。


Featherweight Chad Mendes vs. Darren Elkins


 右のクロスが当たればエルキンスだが,まずメンデズ有利と予想。
 蓋を開けてみれば,メンデズの右のクロスがエルキンスのテンプルをとらえ,勝負がついた。
 つよい,メンデズ。


Middleweight Francis Carmont vs. Lorenz Larkin

 ラーキンは打撃主体かと思いきや相撲も強くバランスもいいことがよくわかった。隙があればどこからでもクリエイティブに打撃を狙ってくるあたりケンカもつよい良い選手だ。
 私はラーキンが明らかに勝ったと思ったが,カーモンが勝ったそうな。


Lightweight Ramsey Nijem vs. Myles Jury 
 ニジェムは若い選手らしく荒削りで豪快な打撃をおもいきって放ってくる,なかなか見ていて面白い選手。一方のジュリーは目下全勝中。この試合も面白そうであり,注目してみたい。


Flyweight Joseph Benavidez vs. Darren Uyenoyama
 終始前へ前へと出るベナヴィデスが好印象であるのに対し,ウエノヤマの逃げ方,避け方など,後ろ向きになったりであまり印象がよろしくない。
 ベナヴィデスは短い足ながら意外と上段へのまわし蹴りをよく出す選手で,今日も一発ウエノヤマの延髄に当てていた。
 最後は左の中段まわし蹴りと,左のボディーブローを連続して肝臓に入れてノックアウト。
 とてもいい勝ち方であった。
 
Lightweight Anthony Njokuani vs. Roger Bowling
 前座の前座,ナイジェリアのンジョクワニによる一発ノックアウトであった。
 往年の渡辺二郎選手がよく見せたみたいな芸術的な小さなフックのカウンターだった。総合格闘もこういう高いレベルに達したのだね。

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