Bantamweight Renan Barão vs. Urijah Faber
打撃の斬れと反応の速さにおいて歴然とした差があった。
初回の早い段階でストレートを当て,さらにテンプルへのフックをあて,フェイバーをぐらつかせていた。
ここまで歴然とした差があるとは思わなかった。
最後のパウンド中にユライヤが大丈夫というアピールで親指を立てた立てないとか,レフリーの止めが早すぎる云々という話もあったが,内容的にもバラオが明らかにレベルが上であったように見えた。
バラオの強さもバンタムではもはや敵無しであり,いったい次は誰が相手をするのか興味ぶかい。
Featherweight José Aldo vs. Ricardo Lamas
序盤からアルドーが圧倒的な強さを見せていたが,ラマスも最後まで緊張が切れることなく丁寧に丁寧によく追随していった,すばらしい試合であった。
最終ラウンドではラマスがアルドーの上になり,肘を何度か当てるあわやという場面もみられた。
かっと目を見開き超人的な反応のよさを見せる序盤のアルドーは,もはや無敵なのではなかろうか。
Heavyweight Frank Mir vs. Alistair Overeem
ある意味予想どおり。オフレイムが冒険せず寝ても立っても的確に打撃を当ててミアをズタズタにしていた。
ミアは引退だろう。
虫唾が走ったのは,あれだけ圧倒していたオフレイムは最後までしとめようともせず「Wにこだわって」いた。そういう内容じゃないだろうに。
とにかくこのアリスターという選手のやることなすことが私は気に入らない。
Flyweight John Lineker vs. Ali Bagautinov
リネカーのパンチの切れがよく,ボディーによく当ててバガウチノフを苦しめていた。バガウチノフはいつものカウンターをあわせることなく,テイクダウン主体で攻め徐々に徐々に自分のペースに持っていった。
最後はバガウチノフの胴に腕を巻いたままスラムでリネカーは大きく顔をゆがめる場面があった。佐竹がランペイジにやられたみたいな感じで,たぶんリネカーは背中の骨を痛めたのではなかろうか。
Lightweight Jamie Varner vs. Abel Trujillo
一昔前のPRIDEのような試合であった。序盤から殴り合いをして,ヴァーナーの方がよく当てていてノックアウト寸前までいったところで,トルジロの起死回生の逆転一発KOであった。
面白いといえば面白い試合であったが,内容としては希薄で,実力的にどちらが上か論じるのも馬鹿馬鹿しいような試合であった。
Preliminary card
Lightweight John Makdessi vs. Alan Patrick
このリーチの相手から短い腕ですぱんとカウンターをとれるマックデッシの打撃技術というのは大したものだ。ブーイングが出ていたが,たしかにこういうテクニカルな打撃戦はテレビ画面で見ないと面白みはわからないだろう。
パトリック勝利の判定,不可解であった。一方的にパトリックに入れていた審判がいたが,マックデシのカウンターが見えてなかったのだろうか。
Middleweight Clint Hester vs. Andy Enz
へスターのハンマー・パンチの威力が目立つ試合だった。
エンズは22歳。いいスピリッツを見せたし,しっかりワンツーを当てていた。判定で負けたが,これからの選手だろう。
Lightweight Tony Martin vs. Rashid Magomedov
若いマーチンが上手くとてもよかった。ロシアのサンボ・エリート軍団をアメリカの若手総合格闘家が迎えうって,みごとに圧倒しつつあるかんじにさえ思えた。だが,時間がたつほどに打撃に勝るマゴメドフの殺戮者としての実力が上回ったかんじであった。
序盤,マーティンの腕ひしぎも完全に極まっていたのだが,捨て身で体をよじって脱したすごいなマゴメドフが凄かった。無料の前座でこれだけの高いレベルの試合が見れるとは思わなかった
Welterweight Neil Magny vs. Gasan Umalatov
頻繁に左右スタンスを変えていたマグニーが長いリーチを生かし勝利をものにした。
自分の持ち味をしっかり理解していて,自信もってそれを前面に出していた感じであった。
ウマラトフはとくにこれといった作戦のようなものがなく,漠然と一発のパンチに賭けていた感じであった。そういう戦い方ではもはや勝てない現代総合格闘。
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