Middleweight Lyoto Machida vs. Gegard Mousasi
マチダが最後までムサシに相撲をとらせなかった。
ムサシは終始前に出てプレッシャーを与え続けていたが,マチダの動きがあまりに神出鬼没であり,また速く,ムサシは最後までマチダを捕まえることができなかった。ムサシの得意のリードジャブも,マチダは完全に不発にしてしまっていた。
内容的にどちらも不完全燃焼になるであろうということはおよそ予想できてはいたが,序盤のマチダのうごきがあれほどムサシを翻弄するとは予想できなかった。
試合巧者で経験も豊富なムサシを内容で完全に抑えて勝ったことは大きいと思う。
ムサシはかつてジャッカレと日本にて対戦し,寝たところから下からの蹴りで破ったことがあったが,あれはソウザにとって事故のようなものであり,あまり参考にならない。内容ではソウザの方が圧倒していた感じさえした。
王座を狙うマチダとソウザ,対戦は避けて通れず,おそらく今年の夏の終わりか秋頃に対戦するのではなかろうか。
Middleweight Ronaldo Souza vs. Francis Carmont
立っても寝てもソウザが上手であった。
判定だが文句なしの勝利で,次はリョートと対戦であろうか。
マチダとソウザ,かなり予測の難しい試合になりそうだ。
Welterweight Erick Silva vs. Takenori Sato
「日本人選手は打撃防御に問題アリ」とツィートした矢先に,腹部にエリック・シウバの蹴りを受け,それで失速。一気に勝負がついた。
日本を主戦場とする選手と UFC常連選手では,レベルにおいて歴然とした差ができてしまっている。
Preliminary card
Bantamweight Iuri Alcantara vs. Wilson Reis
目を離せない好試合であった。筋肉の多いウィルソン・ヘイスは褐色のブラジル人なのだがカーディオがあり,スタミナ無尽蔵で,見てる方があきれるくらいよく動く。
アルカンタラがいいパンチを何度か当てて効いたのもあったが,ヘイスは動き続けることで誤魔化してしまっていた。
アルカンタラもフェイバーといい試合をしただけあって,一筋縄では攻略できないという印象であった。
割れた判定で,アルカンタラが勝利した。
Featherweight Felipe Arantes vs. Maximo Blanco
ブランコはベネズエラ出身で東京を拠点にした選手。テクニックをもった選手だけれど,いまひとつ試合に面白みが無い印象。決して弱い選手ではないのだが,決め手に欠け,前座で唯一ダレた試合になった
Welterweight Ildemar Alcantara vs. Albert Tumenov
ロシアのトゥメノフは12勝1敗8KOで22歳という若さ。これまた将来が面白そうな選手がごろごろ出てくる。ブラジルのアルカンタラは31歳,試金石である。
開始早々,アルカンタラの強烈なミドルキックを受け止めたトゥメノフ,その後わき腹の背筋がくぼんだままになっていた。肉離れみたいなのおこしてるんじゃなかろうか。
ベテランのアルカンタラが小さなパンチと中段の回し蹴りを良く当てて終始圧倒したという感じであったが,トゥメノフもよくカウンターをあわせたり,キックをとって応戦し,割れた判定にまで持っていった。大したものである。
Featherweight Douglas Silva de Andrade vs. Zubair Tuhugov
前座の第一試合だけど,レベルの高い,見ごたえある試合。地元アンドレドの方がうごきが良く見えたが,ロシアのトゥフゴフの方も反応がよく,終始落ち着いて距離を支配し優勢に試合を進めていた。
0 件のコメント:
コメントを投稿