Light Heavyweight Jon Jones vs. Glover Teixeira
テシーラはこの階級では最強の挑戦者の一人であることは間違いないと思うが,実力的にはやはりジョーンズの方が一枚上なのではないかとおもう。
格闘というのはもちろん技術も大事だが,それより何より反応の速さと,そして四肢の長さが大きな勝敗の決め手になっているような感じである。前回ジョーンズがガスタフソンに苦戦したのも,ガスタフソンがタフでなおかつ対策を入念に練っていたからというのもあるだろうが,それ以上に彼がジョーンズに負けない上背とリーチがあったからではなかろうか。
テシーラはガスタフソンに負けないくらいタフな選手であり,相手のパンチを多少もらっても形振りかまわず相打ち上等でぐりぐりと前へ出て,ずしんずしんとパンチを当て,それで文句無く倒せるだけの強打をもっている。それだけに攻めも防御もやや荒削りのが気になるところ。むしろ彼は寝技をしているときの方が丁寧に闘ってるようにみえる。
テシーラの強打がジョーンズの体に届くかとなると,難しいのではなかろうか。レスリングの上手いジョーンズは,相撲をとってもなかなか倒せる相手ではないだろうし,リードブローをかいくぐってうまくジョーンズのふところまで入れたとしても,そこには戦慄の肘が待っている。
テシーラが最強の王者に対して一体どういう組み立てで攻めていくのか,見物だ。
ジョーンズによるTKO勝ち予想。
Light Heavyweight Phil Davis vs. Anthony Johnson
強打のジョンソンであるが,巧者フィル・ディヴィスがまた最悪につまらぬ試合運びでもって誤魔化して判定で勝つのではなかろうか。
ジョンソンは計量失敗などあってあまり好きな選手ではないが,ここはひとつデイヴィスをノックアウトしてもらいたい。
デイヴィスの判定勝ち予想。
Middleweight Luke Rockhold vs. Tim Boetsch
ボウチは力があり,当たれば強打であるが,さほど器用な選手とはいえぬいわば典型的中堅どころであり,今後も上位陣に入るのは難しいとおもう。
一方,ロックホールドはミドル級においては明らかに上位の一員たる選手である。こないだもフィリプーをまったく寄せ付けず,見事な立ち技の連続打撃でもって快勝してみせた。
この試合,組んでもボクシングしても,ロックホールドが圧倒するとおもわれる。
よってロックホールドによるTKO勝ち。
Lightweight Jim Miller vs. Yancy Medeiros
寝技師ジム・ミラーは安定感のある選手である。一方,メダイロスという選手はよく知らないのだが,高いKO率に,26歳という若さである。ミラーに勝てたら大したものだ。
メダイロスという選手に期待しつつ,注目してみたい。
Featherweight Max Holloway vs. Andre Fili
これは面白い一戦。
ハワイのホラウェイは22歳という若さ。線は細いが相手をよくみて着実な格闘をする選手。
一方,フィリの試合は見たことがないのだが,こちらも23歳という若さで,13勝1敗7KOという,とても面白そうな選手である。唯一の1敗は怪我によるものらしい。
この日いちばんの面白い試合になるのではないかとおもわれ,楽しみな一戦である。
とくにフィリがどういう選手なのか注目してみたい。
Preliminary card
Flyweight Joseph Benavidez vs. Tim Elliott
先日,ジョンソンにまさかのKO負けを喫したベナヴィデズであるが,主に打撃が主体の選手で,出入りのリズムが小気味よく,パンチも斬れて,基本に忠実を絵に描いたようなかんじというか,格闘の教科書に載りそうなスタイルの選手だ。
一方,相手のエリオットは,ノーガードでどんどん前へ出てきたりとかなり変則的であり,タフな曲者である。バガウチノフと対戦してかなり苦しめていた。
これは組み合わせ的にはとても面白そうな一戦だが,エリオットのような変則的な喧嘩スタイルの選手にこそ基本のしっかりした攻めが有効であると思われ,私はベナヴィデズが圧倒するのではないかと思う。
ベナヴィデスによる判定勝ち予想。
Lightweight Takanori Gomi vs. Isaac Vallie-Flagg
五味選手,これは勝たなくてはならない試合。とにかく試合のつまらないという印象しかないフラッグ選手に対して,ひさしぶりにスカ勝ちを決めてもらいたい。
格闘の京人形による豪快一発☆ノックアウト予想。
格闘の京人形は上手いですねw
返信削除自分は歌舞伎役者ぽいと思ってましたが、顔が薄いので京人形の方が的確ですね
そして自分の判定では負けでしたが、兎に角首がつながって良かったです
ちょっと被弾の多さとスタミナが気になりましたが
それが衰えによるものか追い込んでないからかモチベの低下か分らないのが五味ですねw
コメントいただきありがとうございます!
返信削除五味選手も川尻選手も,とりあえず相手の打撃をもらっちゃうのは,もう日本選手の特色みたいになってますね。序盤は相打ち上等で強振する一方で,フラグのコンパクトな右がよく五味の顔面をとらえていて,これはダメかなと思いましたが,後半から五味選手も肩の力を抜いたパンチを出すようになり,それが功を奏したという感じでしたね。