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2017年9月27日水曜日

UFC 216: Ferguson vs. Lee 予想

Lightweight Tony Ferguson vs. Kevin Lee
 これはすごく楽しみな一戦、そして予想の難しい一戦。私的にはおばあちゃんおもいなファーガソンに勝ってほしいところだが、ぐんぐん成長してきているナマイキ盛りのリーにはかなり苦戦を強いられるのではなかろうか。ファーガソンに何の成長も見られない場合はリーが圧倒することも大いに考えられるとおもう。

 鉄人ファーガソンは打撃戦でめっぽう強い。頻繁にスタンスを変えつつ、姿勢も高低変化が激しく、長いジャブ、接近しての肘など、とても予測しづらく、かとおもえば下から真っすぐ鳩尾へ向かうトウキックも強烈である。またスタミナは無尽蔵でダメージ回復も早い。強打を頭部に受けてバランスを崩すことはあっても、ケロッと立ち直ってしまう。このファーガソンにスタンドで打ち勝つのはなかなか難しいのではないか。ただ、スタンスの幅がせまく一見腰高で、打撃が変則であるがゆえにわりとバランスを崩されやすいようにもみえる。リーとしてはそこにつけ込みたいところだろう。
 リーは広い肩幅もあってリーチが長く、時折スイッチするスタンスから真っすぐよく伸びるいいパンチを出す。が、パンチや蹴りでファーガソンを倒せるとは考えにくく、やはり彼の一番の武器はテイクダウン能力であろう。リーはファーガソンの振りに合わせて飛び込んでテイクダウンを狙ってくるだろう。そしておそらくそれが勝敗の決め手になるのではないか。

 おもしろいのは、ファーガソンはレスリングで全米トップクラスであったのに対し、リーは学生レスリングで結果を出す前に早々に総合格闘の方に移っている。しかしこれまでの試合ではリーの方がタイミングよくテイクダウンを決めてそこから勝ちにつなげた試合が多い印象である。となると勝敗の決め手はリーのテイクダウンがファーガソンに通用するかどうかではないかとおもう。
 リーが勝つには早い段階でテイクダウンを決めて上になり削っていけるかであろうし、一方のファーガソンはリーに飛び込ませぬようにぐりぐり距離をつぶしプレッシャーを与え近距離での打撃戦にもつれさせるのではないか。また双方が流血するような泥仕合になったときリーがどこまでやれるのかも注目したいところである。私は試合が長引けば長引くほど鉄人ファーガソンが押してくるであろうとおもう。

 よって私はファーガソン予想。そしてFOTN予想。


Flyweight Demetrious Johnson vs. Ray Borg
 レイボーグには爆発力があり、思い切りよく飛び込んで渾身のパンチを振ってくる選手だが、マイティマウスに簡単にタックルで合わされテイクダウンされるだろう。あとはもういつものパタンである。

 ネズ公予想。

 
Heavyweight Fabrício Werdum vs. Derrick Lewis
 ルイスはこないだ可愛い奥さんをもらって引退するとか言ってたが、地道に額に汗して働く性分ではなかったらしく、結局格闘に舞い戻ってきたようだ。怪力と臆病さが主因子の野性的なつよさでここまで勝ってきたというような印象の選手である。練習もさほど熱心であるようにはみえず、二回あたりからガクッとスローダウンする。
 ウェルドゥムは言うまでもない職業格闘家であり、どんな相手でも組んでしまえば大概終わりにできる寝技の達人である。ヴェラスケス戦ではボクシングの成長も見せ、軽く真っすぐ出すパンチがとても有効であった。ルイスの変な大振りが当たりさえしなければ、まずウェルドゥムの勝ちはまちがいないのではなかろうか。
 もしルイスのパンチが当たってウェルドゥムがノックアウトされたりすれば、そのダメージは重篤であろうからして、年齢的にもウェルドゥムは引退するのではなかろうか。

 しかし私はウェルドゥムによる一本勝ち予想。


Women's Flyweight Paige VanZant vs. Jessica Eye
 むっちりとした私ごのみな骨太かっちり系のジェシカは力強く、打撃でも組んでも根性全開というかんじであるが、どうも横になってしまうとマグロ、あいや不器用な印象である。本当にフライ級まで体重が落とせるのか、ちょっと疑問であるが、体格的にペイジを大きく上回ることになるために、単純計算でジェシカにとって有利な試合になるのではなかろうか。ただ、試合の組み立てが女子バンタムならではというかいまいち何がしたいのかよくわからず、ただがむしゃらに相手を押しているだけという場面が目立ち、試合そのものが面白い選手では決してない。
 一方のペイジは蹴りもパンチも非力で、がむしゃらに体のバネがつよいというだけで、ジェシカに輪をかけて何がやりたいのかよくわからない選手であり、なんかぴょんぴょん飛び跳ねたりもつれ合ったりしているうちに勝ったり負けたりしているという印象。かわいいんだけどね。
 というわけで、あんまり面白そうな試合ではないし、おそらくあるレベル以下の女子特有の塩試合になるのではなかろうか。
 勝敗は技術云々でなく体格とパワーで決まりそうであり、となるとジェシカが上だろう。

 よってジェシカ予想。


Lightweight Beneil Dariush vs. Evan Dunham
 ペルシャの貴公子ダリウシは寝技がうまいという印象であったが、相撃ち上等で殴り合いにも応じれる選手で、バルボザとも五分に渡り合ってた印象がつよい。わりと好きな選手の一人である。
 一方のダナムはぴょんぴょんと前後左右に跳ねるようなフットワーク以外これといって特徴の感じられぬ選手で、試合もあまり面白くない印象。ようするに私にとって印象のうすい選手である。

 ダリウシ予想。


Featherweight Tom Duquesnoy vs. Cody Stamann
 ずっしりと構えて相手が出てくれば強烈な左のフックを合わせてくるスタマンはいい選手である。大腿の筋は驚異的であり足から根が生えたようなバランス感で、テイクダウンも上手く力もつよい27歳。
 一方のドゥケノイは24歳という若さで、KOの山を築いてきている。強気の打ち合いに出るが、やや防御が無造作で攻めに走り、バランスもさほどでない印象。
 勝つのはまちがいなくスタマンであろう。

 スタマン予想。


Lightweight Will Brooks vs. Nik Lentz
 鳴り物入りで Bellator からやってきたブルックスであったが、UFCではなかなか勝てない。しかしこの選手はもともと運動能力の高いアスリートであり、これからじわじわとUFCでも出てくるのではないかとおもっている。
 レンツはいかにも不器用そうなドタドタとしたフットワークで、重そうな体のわりに相撲はさほど強くなく、打撃のバランスもわるい。これはギャラの高いブルックスに勝たせようという試合のようであり、これに勝てなかったらブルックスの格闘は終わりだろう。

 ブルックス予想。


Lightweight Bobby Green vs. Lando Vannata
 型にはまらない速いパンチや蹴りを出してくる捉えどころのないグリーンだが、単発であることが多く、さほど腕に破壊力がある方でもない。また、いつもほとんどノーガードに近い構えである。
 一方のヴァネッタは多彩な打撃をもっており、いろんなまわし蹴りを放ってくる。連続技も多い。グリーンのガードの低さからして、打撃にボリュームがあるヴァネッタの多角的なパンチなり蹴りなりが当たるのではないかとおもう。

 ヴァネッタ予想。


Women's Strawweight Pearl Gonzalez vs. Poliana Botelho
 強打のボテロ、これはつよい選手。相手をじいっと見据えて相手の打撃をひとつひとつ丁寧に対処しつつ、じわりじわりとプレッシャーを与えてゆく。右のパンチと右の後ろまわし蹴りが強力である。
 一方のゴンザレスも大柄でどんどん前に出てくる強打の持ち主だが、防御ということをほとんどしない。あと、巨乳だな、という第一印象だがあれはウソ乳であるからして、気にすることはない。
 ボテロが圧倒するのではないか。
 
 ボテロ予想。


Heavyweight Walt Harris vs. Mark Godbeer
 元バスケ選手のハリスは勝ち星のすべてがノックアウトという選手だが、かといって大振りをするわけでなく、フットワークをつかってわりとコツコツと当ててゆく。
 一方のゴッドビアはいかにも怪力の持ち主というかんじの選手だが、筋肉のつきかたはボディービルダーのそれであり、案の定腕の振りは遅い。それでも腕力にモノを言わせてKOの山を築いてきているが、脛長の脚で腰高でバランスもあまりよくなく、すぐに倒される印象。

 ハリス予想 by TKO。


Flyweight John Moraga vs. Magomed Bibulatov
 百戦錬磨のモラガであり、なんでもソツなくこなす好選手というイメージを抱いてるが、線の細さもありやや破壊力に欠け、ねちっこい試合こそすれど強烈な個性をもった選手というかんじではない。
 一方のロシアのビブラトフ、今のところ全勝街道まっしぐらであるが、闘い方をみると打撃はパンチも蹴りも多彩であり、相撲もつよく、積極的にテイクダウンも狙ってくる。カーディオもつよい。ちょっと穴が見当たらない選手である。この選手はかなりつよい。モラガを圧倒するのではないか。

 ビブラトフ予想。


Middleweight Thales Leites vs. Brad Tavares
 かつてはアンデウソンを相手に判定までもちこんでたレイテスであったが、このごろはパンチを出したときのバランスの悪さが目立つ冴えない試合が多く、疲弊も早いようにおもう。組んで自分の土俵である寝技に持ち込めれば大いに勝機があるかとおもうが、バランスのいいタヴォーレス相手にどうであろう。
 一方のタヴォーレスは打撃の鋭い選手のパンチを食らって沈む試合が続いたが、相撲はつよく、距離感と立ち位置のいい選手で、おもいきりもいい。ここで格上ベテランのレイテスに勝って一気に上位に駆け上がりたいところであろう。

 私はタヴォーレスの判定勝ちを予想したい。

1 件のコメント:

  1. ファーガソンとリーの試合は予想どおりといえば予想どおりだが、リーがもっとスタンドで何か成長を見せてくれるかとおもった。組んで倒してからの強さは相変わらずであったが、下になったときにどうするかということはファーガソンの方がよく準備してきていたようだ。肘を出し、膝でガードし、腕ひしぎ、三角を狙いで、下からリーを脅かしていた。

    ネズ公がつよいのはわかっていたが、バックドロップ崩れの腕ひしぎという、すごいテクニックをみせてもらった。

    ウェルドゥムとハリスだが、ハリスがあそこまで無防備だったとはおもわなかった。
    モラガのノックアウトもみごとでありさすがに全くの予想外であった。

    今日の予想は的中6、不的中2、引き分け2であった

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