Light Heavyweight Vitor Belfort vs. Dan Henderson
ヴィトーは相変わらずヘンな髪型であった。ヘンドーの方が背が高いような印象であったが,意外にもヴィトーの方が背が高かった。
始まってみればあっけなかった。ヘンドは小さな右から入るのはよかったが,接近したときに相手を見ていなかった。一方のヴィトーはよく見えていた。顔を伏せていたヘンドにヴィトーの左のアッパーがまともに入り,ダウン。その後もつれるも,ヘンドの立ち上がりざまにヴィトーの左のまわし蹴り,アゴにまともに入った。ヘンドは大の字で倒れるも失神したわけではなかったようだ。が,そこで終了。妥当なストップでしょう。
最初のアッパーをもらう前,どうしてあそこでヘンドが固まってしまったのかよくわからないが,経験上ここでは相手の強いパンチは飛んでこない,というふうに見越していたかのか,あるいは左へ行くとおもってたベウフォートが右へ回ったために戸惑ったのか。
いずれにせよヒョードルがヘンドにやられたときのアッパーとやや似た角度でもあったのが皮肉であった。
ヘンドはこれで引退だろう。
長い間いいファイトを見せてくれてありがとう。
Middleweight Cezar Ferreira vs. Daniel Sarafian
ずんぐりしたサラフィアンと手足の長いファフェイラの対戦,ともにブラジリアン。
テイクダウンの多かったフェレイラがポイントを稼いだが,どちらも決め手に欠ける試合であった。
Light Heavyweight Rafael Cavalcante vs. Igor Pokrajac
重々しいライト・ヘビー級の試合であったが,フェジャオが膝を当てて試合を決めてしまった。
膝のとくいな選手にタイ・クリンチをさせてしまうと,どんなにガードしてももう成す術がないという感じである。
Welterweight Brandon Thatch vs. Paulo Thiago
キックボクサーのブランドン・ザッチは11勝1敗の新星28歳。勝ち星のすべてが1Rという,文字通りの全身凶器という感じであった。この試合を決めたのも強烈な膝の一撃,チアゴの肝臓であった。
打撃主体の選手だけれども,バランスがよく相撲もつよい。これは面白い選手である。ウェルター級上位を脅かす存在になるのではないか。
Middleweight Omari Akhmedov vs. Thiago Perpétuo
パペトゥオのパンチが開始早々に当たり,早い段階で勝負がつくかとおもったが,アクメドフがむしゃぶりついてうやむやにして組み合いに。それでも終始パペトゥオが攻勢にみえたが,ふらふらで下がりながらアクメドフがカウンターをあて,顔を伏せた相手にさらにアッパーを当てての逆転ノックアウトであった。全勝中のロシアのアクメドフ,大変タフな選手である。
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