UFCの番号シリーズはタイトルマッチがあるだけでなく興行カードも粒ぞろいという印象であったのだが、今回注目すべき試合はあんまりない、という印象。
堀口がマイティマウス相手にどこまで頑張れるかというのと、ブラジルの若武者アルメイダがどれだけの選手かという、この二試合に注目してみたい。
が、そのために高いペーパービュー料金を払うのかとおもうと、ちょっともったいないような気になってしまう。
Flyweight Demetrious Johnson vs. Kyoji Horiguchi
広いスタンスでぴょんぴょんと跳びはねるようなフットワークの堀口は、ジョー・ローガン氏に言わせると「速い!」とか宣伝されているけれども、実際この階級の他の上位選手、ドドソンやベナヴィデズらと比較しても、お世辞にも速い方だとはいえない。ジョンソンはその中でもぬきん出ている。足の速さも、手の速さも、タックルの鋭さも、すべてにおいてジョンソンの方が精錬されており、一枚どころか二枚三枚は上手なのではなかろうか。
堀口に勝機があるとすれば、相撃ち狙いしかないとおもうのだが、目のいいマイティマウス相手では相撃ちすらできないのではないかとおもう。初回もてば、それだけで拍手だ。
マイティマウスによる初回ノックアウト予想。
Catchweight (215 lbs) Quinton Jackson vs. Fábio Maldonado
今さらどうして36歳のランペイジを呼びもどすのか意味がよくわからない。そしてなんでこんなOB戦みたいな試合がセミファイナルなのか、全くわからない。マルドナドはヘビー級で試合をしたりしたが、前回はライトヘビーであった。キャッチウェイトなのは、減量ぎらいのランペイジのためだろう。
両者とも強振していくので見ごたえのある試合にはなるのかもしれないが、一時代前の格闘試合のようになるのではないか。
どっちが勝とうとあまり興味ない。
Middleweight Michael Bisping vs. C.B. Dollaway
両者ともに昇ってゆく選手というより、ここで落ちずに踏みとどまるための試合というかんじである。ダラウェイという選手は一生懸命に試合をする姿には好感がもてるが、いまいちバランスの悪さが気になるところ。攻め方も工夫があまりなくいまひとつガツガツしたイヤラシさが足りないという印象の選手。
ビスピンはついこのあいだ解説していたのを観た気がするが、顔が丸々としていた印象があった。きっちりウェイトを落としてくるだろうとはおもうが、日頃からガツガツと練習をしているような感じではなかったが、これも試合を観てみないとわからない。
ビスピンの方がつよいのではないかとおもう。
Catchweight (160 lbs) John Makdessi vs. Shane Campbell
キックボクサーのキャンベルという選手の戦績をみると、打撃だけでなくサブミッションで勝っている試合もわりと多いのが印象的である。
カウンターのうまい空手家マケデッシと打撃戦になるのであろうかとおもうが、試合を決めるのは案外キャンベルの寝技なのではないかという気がする。
キャンベル予想。
Bantamweight Yves Jabouin vs. Thomas Almeida
ブラジルの23歳アルメイダは18戦全勝で13KOという、戦績だけ見るととほうもない選手のようであり、注目である。
ジャボインは、ノックアウトされた試合しか観たことがないだけに、印象的にこの若い強豪に勝てるとはおもえない。
アルメイダによるノックアウト予想。
Women's Bantamweight Alexis Davis vs. Sarah Kaufman
柔術の達人とストライカーの対戦だが、両者顔つきがなんとなく似ていて、ときどき間違えてしまう。コーフマンは Twitter でもフォローさせてもらっていて、実に的を得た格闘解説がすごく参考になるのだが、試合はというと、ストレートがきれいに真っ直ぐ伸びる印象で、実際KO率も高い。
女子ストロー級選手らの速い打撃や、ロンダ・ラウジーの猛烈な試合を見た後では、両者ともレベル的にガクッと落ちる感じが否めず、どうしても見劣りしてしまう。わるいんだけど。
コーフマンの打撃をとって、コーフマン予想。
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