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2012年12月16日日曜日

The Ultimate Fighter: Team Carwin vs. Team Nelson Finale

Heavyweight Roy Nelson vs. Matt Mitrione
 どちらもケンカ屋キンボ・スライスをノックアウトで倒してる打撃主体の選手。これは壮絶な試合になりそうである。豆タンクなビッグ・カントリーの方が人気 があるが,私はリーチのあるサウスポーのミトリオーネが勝つだろうというセオリーどおりの予想。

  しかし,ふたを開けてみれば,ビッグ・カントリーによる豪快なノックアウトであった。試合後のスローで観るに,ネルソンのアッパーは単発でなくコンボのつもりだったらしい。
  ミトリオーネの渾身の左にあわせて,右のアッパカットをくり出すネルソン,闘牛みたいに相手が出てくれば自分も出ていって当たり前のように相打ちを狙ってゆく。どっちかが当たってどっちかが倒れるという試合であった。
  
 ビッグ・カントリーのロイ・ネルソンは打撃主体の選手と書いたが,意外にももともとは柔術の専門家なのだそうである。ブラジリアン柔術は黒帯で,それからロイ・カン・ドーとかいうよくわからない格闘技の八段だそうな。2009年からパンチを本格的に習い始めて,それがしっくりきて,すっかり自分のものにしたらしい。
 パンチというのはいくら練習してもダメな選手もいれば,すんなりと覚えてしまう選手もいて,どうやら天分によるものが大きいようだ。


Welterweight Colton Smith vs Mike Ricci
  25歳のコールトン・スミスは兵隊で二児の父とのこと。海兵隊の宣伝そのまんまなかんじの選手。私は職業軍人などよりもリーチで上まわる26歳の職業格闘家マイク・リッシの方が勝つだろうと予想。

 ところが予想に反して職業軍人が職業格闘家を圧倒した。スミスの判定勝ちであった。
 軍人スミスの方がはるかに殺気を感じる闘い方をしていた。技術云々というより,すごい活力というか,朝鮮人参でも食ってきたかのようなエネルギーである。やはり命のやりとりをしたことある人間は一味違う。
 ミッチはセオリーどおりの格闘技をしようとしてるのに対し,軍人スミスはがむしゃらなケンカファイトで出来ることをとにかくやる,というエネルギッシュな闘い方であった。

Heavyweight Pat Barry vs. Shane del Rosario
 元キックボクサー同士のヘビー級の対戦だがパット・バリーによる,ヘビー級らしい荒っぽいパンチで相手の顔が完全にのけぞるようなノックアウト勝ちであった。

 両者相撲っとりみたいな体型だが,ふたりとも相撲は下手であり,試合としてはいまひとつ見どころのあまり無い試合であった。


Featherweight Dustin Poirier vs. Jonathan Brookins
 押しつ押されつの壮絶な打撃戦であったが,最後はポイエーがダース・チョークで極めた。


Preliminary Card
Welterweight Mike Pyle vs. James Head
 37歳でまだ闘うマイク・パイル。最後は膝を入れて大逆転して勝ったけど,序盤は相手の速いパンチをまともに顔面にもらって危なかった。やはり歳とってまず衰えるのは動体視力と,速い打撃に対する防御反射のようだ。


Bantamweight Johnny Bedford vs. Marcos Vinicius 
 ヴィニシアスはブラジル柔術の黒帯だそうで,それだけで強そうな先入観を持ってしまう。
 しかし,なんとも華奢げな外見のヒゲをたくわえた白人ベッドフォードが 実に鋭いパンチを出して圧倒した。これだから格闘は面白い。


Lightweight Rustam Khabilov vs. Vinc Pichel
 ロシアのカービロフはコンバット・サンボの達人だそうな。ジャーマン・スープレクスを三発も放って,相手を完全にグロッキー状態にしていた。
 カービロフはなかなかするどいリードブロウを放つ。相撲も強い,26歳。これは面白い選手。ベン・ヘンダーソンに新しい脅威か。


Bantamweight Hugo Viana vs. Reuben Duran
 ヴィエナはスタンスの広い独特な構えから,ストレートともフックとも言いがたい左右のハンマーパンチを強引に振り回してくる。今回は見事にノックアウトしたが,もうすこしコンパクトな真っ直ぐをおぼえないと上にあがってくれば大振りにカウンターを合わせられてしまうのではないかな。

 

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