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2013年1月19日土曜日

UFC on FX: Belfort vs. Bisping

Middleweight Vitor Belfort vs. Michael Bisping 
 両者まったく違うタイプだけに予想の難しい楽しみな一戦であった。
 両者ともに秋山成勲と対戦したことがあるが,彼との試合を基準にすればベウフォートが強いことになる。しかしベウフォートはヴァンダレイを速いパンチで圧倒したことがあるくせに,桜庭和志には何もさせてもらえず実に不本意な負け方をしていた。そこらへんから,私はなんとなくビスピンが勝つのでは,という気がしていた。
 
 ビスピンは終始頭をよく振って入り,パンチへの警戒を見せていたが,しかし当たったのは皮肉にもベウフォートが得意の速いパンチでなく,彼の短い足による股関節の固そうな上段まわし蹴りであったが,それがビスピンの頭部に当たり,勝負がついた。

 ベウフォートは 「また王者に再挑戦するぞ!」 という話題で,会場にいるアンデウソンではなく,前の試合で対戦して完敗したジョン・ジョーンズを指していたのが興味深い。しかしジョン・ジョーンズは今よりもっと強くなってくるであろうし,40歳に近づく高齢のベウフォートがまた善戦できるとはとても考えにくい。
 むしろ今一番 Jon Jones を倒せる可能性が高いのは,ゲガール・ムサシではないかと思うのだが。早く彼のUFC参戦が見たい。


Middleweight Daniel Sarafian vs. C.B. Dollaway
 ダラウェイのバランスの悪さが序盤に目立ち,一方,初めて観るサラフィアン立ち上がりはとても良かった。しかし二回中盤からサラフィアンが失速して,一方のダラウェイが落ち着いてペースを取り戻したかんじであった。サラフィアンは空手家らしいが,見栄えだけで殺気のこもっていないケリはいまひとつであった。
 微妙な判定であったが,勝ったダラウェイがよく頑張ったと思う。


 Heavyweight Gabriel Gonzaga vs. Ben Rothwell
 構えを右に左に変えたりするロスウェルであったが,体型をみるかぎり激しい練習してるようにはとてもみえない。百戦錬磨のゴンザガが勝つだろうというのは,序盤から感じられた。
 最後はギロチンで 予想どおりゴンザガであった。


Lightweight Thiago Tavares vs. Khabib Nurmagomedov
 ロシアの若きホープ,ヌマゴメドフはまだ24歳で18戦全勝中だけに私の注目していた選手であったが,開始して間もなくよくわからないうちに決着がついてしまった。
 ヌマゴメドフの変なカエルとびみたいなアッパー?が当たって,それで決まった。ああいう変態なパンチが 効いてしまうのも薄いグラブの総合格闘ならではか。これでヌマゴメドフは全勝街道まっしぐらだが,まだ彼が本当に強いのかどうかはいまひとつ不明だ。


Preliminary Card
Featherweight Godofredo Pepey vs. Milton Vieira
 真っ赤な頭のケンカ屋25歳の8勝1敗ゴドフレド・ペペイ・カストロと,ベテラン34歳のミルトン・ヴィエラとのブラジル人同士の対戦。
 試合で決着がついた場面は観れなかったが,やはりイキのいいペペイが判定で勝った模様 


Middleweight Ronny Markes vs. Andrew Craig
 テキサスはヒューストンの8戦全勝,26歳アンドリュー・クレイグと,13勝1敗のブラジリアン24歳ロニー・マルケスとの対戦。今日の興行は若手のホープどうしの対戦が多く,どれも興味深い。

 マルケスがしばしばみせた片足とってのテイクダウンは,相手の膝関節を極めるかんじで実にイヤラシイ。しかし,ならぬものはならぬ,というような体勢でも力任せにやろうとして無駄に体力を消耗して自滅してる感じであった。どうもあまり頭のよい選手ではない。一方のクレイグの方が頭がよくケンカも上手いかんじである

 最後に相手を追いつめたクレイグであったが,序盤の攻勢からマルケスの判定勝ちとなった。ちょっと残念な結果である。


Featherweight Diego Nunes vs. Nik Lentz
 ヌーネスは自分の距離をとるのが上手い選手。レンツはレスリング出身だがパンチもある。ここは地元のヌーネスがうまく闘って勝つんじゃないかな,’と思っていたが,終始距離をころしてアグレッシブだったレンツが判定で勝った。
 ヌーネスは打撃主体の相手にはイヤラシくカウンターをとって優位にたてるが,組まれてどろどろの試合になると,あまりパッとしない。
 
 ヌーネスの闘い方を観ていてふと思ったが,藤原喜明氏が得意としていた脇固めは,あまりUFCでは見ない。金網ぎわでの膠着した攻防では結構チャンスが多いように思うが。
 以前,日本の青木選手が極めて勝ったことがあったように思うが。この試合でも。ヌーネスは相手の腕をとってるのに,脇固めのことなど全く頭に無さそうであった。


Lightweight Edson Barboza vs. Lucas Martins
 バルボサは10勝1敗の26歳,多彩な蹴りをもった選手。相手のマーチンスは24歳。若いブラジリアンどうしの面白そうな一戦であった。

 大きなフックとジャブの相打ちであったが,どんなに力のこもったフックでもジャブが先に当たればジャブが勝つのがグラブの薄い総合格闘ならでは。見事にカウンターで左ジャブを当てたバルボサがパウンドでたたみかけて勝った

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