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2013年2月24日日曜日

UFC 157: Rousey vs. Carmouche

Women's Bantamweight Ronda Rousey vs. Liz Carmouche
 予想どおりといえば予想どおりだが,ロンダ・ラウジーがアーム・バーで勝利。しかし試合内容はメインにふさわしい予想以上の好試合であった。
 カムーシュが立ったまま背後から首を極めるという大きな見せ場をつくり,ロンダの首がとても不自然なねじれ方をして観ていてハラハラさせられた。
  寝技では,やはりロンダが上手かった。とくにあの袈裟固めは絶品であった。おさえ込みながら足を前後に開くのであるが,そのしぐさがいかにも柔道的であり,しかしむき出しのあんよであり,なかなかセクシーでもあった。

  リョートとヘンドの試合が湿気た試合だったが,ラウジーvsカムーシュ戦がそれを補って余りある好試合となり,興行としては大成功だろう。これから若い女の空手家とかテコンドーの一流選手がもっともっと総合格闘に入ってくれば,女子総合格闘はもっと面白くなるのではないか。


Light Heavyweight Lyoto Machida vs. Dan Henderson
 ほぼ予想どおりの展開となったが,にらみ合いで膠着してしまい,そのまま判定に持ち込んでしまった。両者の長所が転じて欠点となったしまったような試合でもあった。

 ヘンドー側としては右の一発に期待をしていたわけだが,結局右の一発しか狙っておらず,またそれしか決め手が無かったかのようであり,リョートにはぐらかされ結局不発に終ったという,もっとも良くない形での敗北であった。

 一方, リョートはリョートで,最後まで自分からチャンスを切り開こうとはせず,相手の出鼻につけ入るというスタイルで通したわけだが,相手の一番得意な右の一発を封じてしまったがために,自らのつけ入るチャンスすら潰してしまい,結局相手が出て来れずで,だから自分も出て行けずという悪循環になり,最後まで何も出来なかったという感じであった。

 内容からすればヘンド-の右を封じて要所要所で何発か当てていたリョートの勝ちという判定で間違いなかっただろうが,期待されていた試合としてはいまひとつ盛り上がりに欠けていた。
 互いが互いを最後まで倒せなかったわけで,あれではどっちが勝ちあがったとしてもジョン・ジョーンズなどには勝てっこないだろう。


Bantamweight Urijah Faber vs. Ivan Menjivar
 カリフォルニアの子供と,エルサルバドルのたこ八郎の闘い。
 予想どおり,きわめてレベルの高い試合であった。
 
 予想以上にユライヤが積極的に攻め,最後は立っている相手の背後からの裸締めであった。
 タップアウトしたメンジヴァーの背中に貼りついたままガッツポーズしていたユライヤ,なんだか光景として奇妙であった。


Welterweight Court McGee vs. Josh Neer
 マッギーのうごきには派手さが無く,教科書のように基本に忠実であり,まるで私の助言を実行してるようであった。大きく振るってくる相手に対して常に小さな真っ直ぐを中から中からと出し,下がるときはジグザグに,ガードはつねに高く掲げていた。
 中盤,ニアが盛り返した時期があったが,そのときはマッギーはだらだら惰性でまっすぐ下がっていて,そこにつけ込まれていた。やはり練習というのは大事なものである。


Welterweight Josh Koscheck vs. Robbie Lawler
 ローラーははメルヴィン・マヌーフをノックアウトしてた強打者。 UFCのマイクタイソンと呼ばれたこともあったそうな。
 コスチェックはグラウンドで油断を突かれ,意外なほどまともに相手の打撃を顔に受けてしまい,それが効いてしまった。 ハーブ・ディーンの止めが早いというけど,コスの目線はとんでもないとこに飛んでた。強打者ローラーのうなるようなパンチだったし,あそこで止めて正解だったろう。

 もう終わりかなと思ってほっとしているとこを狙われやられてしまう,というのはベテランにありがちな失敗かもしれない。ヒョードルが立ち上がりざまに後ろにいるヘンドーのアッパーをもらって前のめりに倒れてしまったのを思い出した。


Heavyweight Brendan Schaub vs. Lavar Johnson
 シャウブが勝ったが,転んだり転ばされたりのあまりレベルの高くない試合であった。いっそのことジョンソンが一発を当ててくれればと思うのだけど,才能不足なのか練習不足なのか,バランス悪くて転んでばっかりである。
 いくら体重制限の無いヘビー級とはいえ,上を目指して激しい練習してればもちっと締まった体になるだろうに。ヘビー級だからこそまだこういう選手が出てきたりするのだろうけれど,次第に淘汰されてくと思うし,そうあるべきだろう。


Lightweight Michael Chiesa vs. Anton Kuivanen
 さて私が期待していたキエサであったが,サウスポで変な左からいきなり入ったりするのがわりと変則的で序盤は有効であったが,じっくり見れば突っ込みどころ満載であったように思えた。またキエサにはまっすぐ後退する悪いクセがある。彼の強みは打撃ではなく,むしろ深い懐と長い四肢で蜘蛛みたいに得物をからめとるような闘い方だろう。
 キエサが裸締めで勝った。


Featherweight Dennis Bermudez vs. Matt Grice
 すごい壮絶な試合だったけど,その原因は両選手のガードの甘さと,ナマクラな打撃か。
 グライスはダメージが残り,今後は下降してくのではなかろうか。


Welterweight Kenny Robertson vs. Brock Jardine
 極度の伸脚でジャーディンがタップアウトしていた。体が堅いだけで負けたという感じであった。
 オクタゴンで闘うなら股割りぐらいできるようになっておくべきだろうが,いずれにせよロバートソンの方が圧倒していたことは確かであった。


Welterweight Jon Manley vs. Neil Magny
 前座だけど好試合。マグニーのテイクダウン・ディフェンスはなかなかうまいし,パンチもタイミングよく出てる。グラウンドでも上手くひっくり返すし,これは有望な選手だね

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