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2013年2月6日水曜日

UFC on Fuel TV: Barao vs. McDonald 予想

 再来週の UFC on Fuel TV: Barao vs. McDonald は,戦績の秀でた若いホープ選手が目白押しで,どれも興味深い試合ばかりである。格闘ファンならば,是非観なくてはならない興行である。

Bantamweight Renan Barão vs. Michael McDonald
  ブラジルのヘナン・バラオは25歳にして28勝1敗というすごい戦績。ブラジリアン柔術黒帯であり,獣のように秀でた身体能力をもつ。パンチをぽんぽんと当てるのがうまいのだが,かといって一発で相手をノックアウトできるようなパンチをもっているかといえば,さにあらず。勝利のほとんどは判定か関節技である。

 かたや22歳のマイケル・マクドナルドは15勝1敗という,これまたすごい戦績。いわゆるケンカのつよそうなタイプの選手であり,いつもノックアウトを狙ってくる豪傑である。私がもっとも期待している選手の一人である。笑顔がとろけるようにかわいい。

 ここはマクドナルドに是非勝ってもらいたい。
 マクドナルド予想。


Featherweight Cub Swanson vs. Dustin Poirier
 強打のスワンソン29歳と,関節技のうまい24歳ポエリエ。
 ポエリエといえばコリアン・ゾンビとすごい試合を演じたのが記憶に新しい。

 ポエリエ予想。 


Light Heavyweight Jimi Manuwa vs. Cyrille Diabaté
 ナイジェリアの怪物ジミ・マヌワは32歳の選手。12戦全勝11KOという記録をみるかぎりとてつもない強打の豪傑のようだが,しかしバランスがさほど良くなく,腰高で,あっけないほど相撲の弱い選手である。だから私はさほどには評価していない。

  一方のディアバテは39歳,198cm という長身選手。キックボクサーらしく打撃主体で,相手の出鼻に丁寧に左を当てるのがうまい。ただし床に寝かされるとまったく弱い。

 おそらく打撃主体の勝負となるであろうから,強打のマヌワが打ち勝つか,ディアバテが距離をとりつつ相手の出鼻にうまく当ててマヌワの突進をくじくか,という展開になるのではないかとおもう。
 私はマヌワの突進力の方が勝るとみて,マヌワ予想。


Welterweight Gunnar Nelson vs. Jorge Santiago
 柔術の世界選手権で銀メダリストの24歳ガナー・ネルソンはアイスランドの選手。しゃべらせるととても物静かな印象だけれども,目下無敗。これは強い選手である。
 リョート町田と似た構えで対峙し,相手の出鼻によく反応する。グラウンドも立ち相撲も強く,打撃力もかなりある。かなり期待の持てる選手である。
 
  一方のホルヘ・サンチアゴは,三崎和雄を圧倒したこともあるが,ブライアン・スタンとデミアンマイアには負けている。およそどれくらいか見当がつく選手である。

  文句無しにこの試合はガナー・ネルソンが勝つだろう。
 また彼は今年中にはウェルター級上位にとって脅威的な存在になるであろうことは間違いないとおもう。


Light Heavyweight James Te-Huna vs. Ryan Jimmo
 テ=フナはわりと乱雑に殴りあいをしてくる選手である。

 一方,ジンモは17勝1敗,16連勝中の31歳。昨年のカルガリー大会ではUFCでの最速ノックアウトのタイ記録を出したこともある。

 ここは波に乗っているジンモが勝つのではなかろうか。


Welterweight Che Mills vs. Matthew Riddle
 マット・リッドルはいわゆる苦学生だったようで,レスリングによる奨学金で学生レスリングをしてたそうな。ある日,レスリングコーチ が解雇され,そのせいで奨学金が切れてしまい,大学中退。それからプロ格闘を始めたそうだ。
 リーチを生かしたパンチを持っているサウスポーだが,やや振り回したがる傾向がある。もっと踏み込んで真っ直ぐ打てるようになれば,この選手はもっとノックアウトが稼げるだろうとおもう。

 リドル予想。


Lightweight Paul Sass vs. Danny Castillo
 ポール・サスは13勝1敗,12サブミッション勝ち。話しているとコテコテの英国訛りでかなり変人っぽい感じもするが,マスクも精悍で鼻筋が細く通ったいかにも英国紳士的ハンサムというかんじである。
 まだ24歳だけど,いかにも強そうな雰囲気をもっているし,実際積極的に打ち合い面白い試合をしてくれる。視力もいい。彼も将来はスター選手になるのではなかろうか。

  一方のカスティロは,フィニッシュすべきところでフィニッシュすることの出来ない詰めの甘い選手という印象。試合運びもパッとしない。マイケル・ジョンソン戦では,狙ったようには見えないアクシデンタルな相打ちを顔面に受けてしまい失神。

 ポール・サスが間違いなく勝つであろう。


Middleweight Tom Watson vs. Stanislav Nedkov
 ブルガリアのネドコフは12勝1無効試合という無敗の選手。
 前回ライトヘビー級にてチアゴ・シウバと対戦して,ややスタミナ不足という問題を露呈した。無駄な肉も多そうであり,階級をひとつふたつ落としたらよいのに,と感じていたのだが,やはり今回はミドル級で登場である。
 打撃力もあり,積極的に打ち合いに行く負けん気の強い選手である。今回スタミナ面をどれだけ鍛えてきたかに注目したい。

 一方,イングランドのワトソンもアグレッシブで力強く,積極的に打ち合いに出れる選手であるが,心肺機能にやや懸念がある。前回タヴォーレスとかなり競った好試合をしており,メンタルも強く,決して悪い選手ではない。
 
 打撃主体の似たもの同士による壮絶な打ち合いなるであろうが,おそらくネドコフの一発が先に当たり,一気にたたみかけてノックアウトするのではないかと予想。
 
 
Bantamweight Vaughan Lee vs. Motonobu Tezuka
 リーは昨年に山本KID徳郁と競った試合をしたばかりである。速いパンチをもっているが力強さが感じられない,まず印象のうすい選手である。

 そしてリーに対するは私のお気に入り,浪花の柔道家・手塚の登場である。今回も奇妙なマスクをかぶっての登場であろうか。変な数珠の首飾りとかして。こういうアタマの悪そうな(決して悪くないと思うが)選手は私は大好きである。
 手塚は柔道主体のスタイルで,まるですっぽんのようにしつこいところがある。ただし,視覚反射がさほど良くなく,速い打撃への対処がいまひとつなのが弱点といえば弱点か。これは練習でもって克服できるような弱点ではないであろうから,打ち合いをする前にねちっこく相撲をした方が良いだろう。グラウンドでの肘打ちやパウンドのチャンスをもっと生かせるようになれば,もっともっとイヤラシ強い選手になれるのではないかと思う。
 前回の手塚選手の試合で感じたのは,テイクダウンを狙うにしてもその先の選択肢がひとつふたつぐらいで固定されてしまっているふうであったこと。攻めの動きの流れのなかで臨機応変に選択肢が派生していかない。だからどこかの段階でその目的が阻止されてしまうと,それだけでもう先に進めなくなる。これは手塚選手に限らないことだと思われるが,そこらへんどれだけ成長してきたかに注目したい。

 私の予想は迷わず手塚。


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