Bantamweight Renan Barão vs. Michael McDonald
予想どおりマクドナルドが真っ向から相打ちに出て序盤は緊迫した展開になったが,しだいにバラオが見切るようになり,中盤からうまく誤魔化して主導権を握るようになった。
立ち相撲では明らかにバラオの方に分があったし,打撃もパンチにキックに多彩であった。徐々にバラオが優位に立つようになり,最後は肩固めで極めた。
試合をしていないときのバラオ選手は大変間の抜けた表情をしているが,試合が始まると別人のような顔つきになるし,とてもクレバーであった。ブラジルの選手だからという理由だけでカーディオに懸念ありかと勝手な先入観を抱いていたが,先にバテていたのはむしろマクドナルドの方であった。
マクドナルドは成らぬものは成らぬようながむしゃらな投げを何度かみせたりして若さを露呈した感じであった。最後は強引すぎる首投げがすっぽ抜けて,そこをバラオにつけ込まれ極められた。
Featherweight Cub Swanson vs. Dustin Poirier
ポエリエはサウスポーで,コンボをよく当てていたが,決定打に欠けていた。相撲もずば抜けて強いというわけでなく,スワンソンと五分五分であった。
打撃力で勝るスワンソンが随所で強いパンチを当て,判定勝ち。
競った試合であったが,私はいまひとつ緊迫感を感じなかった。
Light Heavyweight Jimi Manuwa vs. Cyrille Diabaté
マヌワの弱点はバランスの悪さと寝技なのだが,今日の相手がキックボクサーであることを考えると,当然難なく勝つであろうと予想された。
結果,デァバテの足の痙攣か肉離れで試合放棄。つまらない試合であった。
Welterweight Gunnar Nelson vs. Jorge Santiago
予想に反して,ガナー・ネルソンが苦戦をした。
攻めが雑であり,ほぼノーガードで攻めに行っては,サンチアゴに迎え打たれていた。
どんな相手であろうと相手を舐めてかかるのは禁物である。
結果的にネルソンが判定でなんとか勝ったが,内容は悪かった。
サンチアゴが打撃で押してくると,ネルソンはだらだらと後ろにまっすぐ下がり,そこにつけ込まれる場面が何度かあった。
ネルソンはバランスも悪く,不意打ちのような一発がたまに当たっても,自身がバランスを崩すために後が続かない。
ネルソンの持ち前のタフネスさだけで勝てたような試合であり,今日の試合を観るかぎり,まだまだ上位には通用しない感じがした。
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