Featherweight Frankie Edgar vs. Urijah Faber
かなり拮抗した試合になるが体格差でエドガー有利か、と予想していた。しかし、蓋をあけてみると、予想が当たったとはいえ、その内容は全然違ったものであった。
まず、フェイバーの打撃がまったくエドガーに通用しなかった。エドガーの方が足も速く、動きも多彩であり、フェイバーのパンチはまったく届かなかった。
組んでからも、エドガーの方がレスリング上手であった。これは体格差もあるのかもしれないが、フェイバーがまったく普通の中堅どころの選手にしかみえないようなエドガーのうまさであった。
エドガーはこれまで過去の試合でわりと顔面に多くの打撃をうけてきた選手だけど、その反応のよさにはまったくかげりが見られない。
実に頑丈な選手である。
彼がアルドーに勝てるかとなると、また難しいところであるが、マッグリガーにならば勝てるのではないか。チャド・メンデズとやらせても面白い試合になるだろう。
Middleweight Gegard Mousasi vs. Costas Philippou
フィリプーには強打があるとはいえ、それが百戦錬磨のムサシにあたるともおもえず、また寝技がからっきしダメというのはわかっていたので、この試合、見る前から結果が見えていたようなものだった。
そして実に予想どおりフィリプーはムサシに倒され床ですりつぶされ、まったくいいところがなかった。終盤はボクシングでもムサシがフィリプーにレッスンつけているような格好になった。
ムサシとしてももっとつよい相手と対戦したいところだろう。
Middleweight Mark Muñoz vs. Luke Barnatt
ムニョスの引退試合であり、彼に勝たせるためのようなカードであった。
バーネットのなかなかやっかいな肘や膝に悩まされる場面がみられたが、ほぼ問題なくムニョスが勝利をものにした。
Welterweight Hyun Gyu Lim vs. Neil Magny
序盤、イムが積極的に強打を当てていき主導権を握りかけたが、マグニーはよくしのいだ。
強打しかとりえのないイムに対し、マグニーは長いリーチを生かしてボクシングもうまく、また寝技もからみつくように上手い。
イムを寝かせて以降は完全にマグニーの試合となり、最後は締め技で一本極めた。
Featherweight Phillipe Nover vs. Yui Chul Nam
序盤ノウヴァが良かったようにみえたが、ナムはよくアジャストして自分のペースをつかんでいき、拮抗した試合となった。が、内容的には特筆すべき点も少なく、ある意味退屈な試合でもあった。
判定に疑問の声もあったが、ノウヴァが僅差で勝った。
Featherweight Mark Eddiva vs. Levan Makashvili
前座の他の試合とくらべて格段にレベルの高い好試合であった。エディヴァもいい選手だが、マカシュヴィルが常にポイントを稼いでいたようにみえたし、結果そのとおりになった。マカシュヴィルは老獪げな試合をするがまだ26歳なのか。中東の選手かとおもったが、レスリングが堂に入っていていかにもアメリカ人らしいかんじであった。
エディヴァはぱっと見が混血のアジア人というかんじで、まるで日本の選手のようだった。
Lightweight Tae Hyun Bang vs. Jon Tuck
随所でカウンターを上手に当てていたタックが最後はかかと落としからパンチのコンボという連続技でみごとにヒョアンバンをノックアウトしてみせた。勝利者インタビューでも「おれはスーパーサイヤ人だ、今日の試合ではさらに進化してみせた ( Super Saiyan level 2)。自分は少なくとも世界のトップ10に入る逸材だ」と意気揚々と自賛してた。
タックはグアムのネイティブという珍しい血筋の格闘家である。
かかとを受けてしたりとばかりにとび込んだヒョアンバンが不用意だったか。
Lightweight Zhang Lipeng vs. Kajan Johnson
つよさ比べでなく、よわさ比べのような試合であった。
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