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2015年5月10日日曜日

UFC Fight Night: Miocic vs. Hunt 感想

Heavyweight Stipe Miocic vs. Mark Hunt
  大方の予想どおり、ミオチェチがボクシングでよくパンチを当て、またテイクダウンをいともあっさりと簡単にとり、グランドでは文字通りハントをすりつぶすように破壊した。
 ハントはよく最後まで頑張ったが、ときどき思い出したように強振するパンチが風を切るだけで、現役の総合格闘家としてはあまりに鈍重すぎた。
 大方の予想どおりといえばそれまでだが、ミオチェチが立っていてもグランドでも圧倒した。
 ハントのがんばりは観ていて感動的ではあったが、総合格闘のメイン試合としては残念ながらかなり見どころの少ない試合であった。

 ハントは頭部にかなりの数の打撃を受け、顔面がむくんで変形し別人のようであった。
 レフリーの判断にかなり問題があったようにおもう。 ハントはこれで引退だろう。いくら彼が頑丈な人間でも、重量級の渾身のパンチや肘を側頭部に受けつづければ、確実に後遺症が残ることになるのではないかと心配である。


Middleweight Brad Tavares vs. Robert Whittaker
 タヴォーレスの上手さを予想したが、試合開始早々からウィテカの速く多彩な左がよくポンポンと当たり、感触を得たところで一気に踏み込んで猛烈な左をタヴォーレスの顔面に当てた。尻もちをついたタヴォーレスもよく立ち上がったが、ウィテカはさらに強い左を当てて、一気に連打、圧倒してしまった。
 巧者タヴォーレスがあんなふうに失神するほどの負け方をするとはおもっていなかった。衝撃のウィテカの快勝であった。
 ずっと期待のホープで上り調子であったタヴォーレス であったが、ボウチに破壊され、今日また破壊され、で、今後どの程度停滞するのか、復調できるのか、注目したい。



Light Heavyweight Anthony Perosh vs. Sean O'Connell
 ペロシのパンチも当たってはいたが、ぐいぐい前進したオコネルが猛打を連発して、ペロシは立ったままグロッキーであった。
 これは大方の予想どおりであったろう。


Lightweight Jake Matthews vs. James Vick
 少年の顔をした弱冠20歳のマシューズのかまえの雰囲気がいかにもつよそうであり、速いパンチもシャーッとカメレオンの舌のように異様に遠くにまで伸び、また有効であり、また目もよく反応も速く、これは相当な選手だろうという感じがした。
 しかしいくら優勢でも同じ攻めが有効でも、それで勝負のつかなかった技を何度も何度もくり返していては、ゲームでは勝てても、人間が相手ではそう簡単には勝てない。
 辛抱づよく慎重に勝機をうかがい、上に下に多彩な技を出して変化しつづけたヴィックの方がつよかった。


Preliminary Card Featherweight Hatsu Hioki vs. Dan Hooker
 入場する日沖は表情もよく、調子も良さそうであったし、実際動きもよかったようにみえた。序盤のパンチもよく当たり、明らかに試合の主導権をとりつつあり、打撃戦が続いた後のタックルから寝技戦でも相手を明らかに圧倒していた。

 が、序盤は相手の打撃に対して慎重な心くばりであったのに、中盤になり相撲や寝技が多くなるにつれて打撃への細心さがみられなくなり、ガードがら空きで棒立ちのまま相手との距離をつめたりと、傍から観ていて実に危なっかしい場面が多くなった。
  そして、あろうことか相手のフェイントに対して目をつぶってしまい、その直後の左の上段まわし蹴りをまともに側頭部に受けた。初回からフカーが再三くり出していた蹴りである。それをまともにもらってしまい、ぐらついたところをパンチの連打で、勝負がついた。

  相手のフカーは日沖に対してあきらかな格下であり、寝技でもジャブの応酬でも日沖の方が一枚上手であったが、それでもフカーは最後まで工夫し続け、変化し続け、みごとに日沖から勝利をもぎとった。大したものである。
 勝負を決めたのは、日沖の側頭部をとらえた上段蹴り一閃のようだが、むしろ注目すべきはその後のパンチの連打だろう。ああいう、勝機と見るやなりふりかまわぬガムシャラな攻めが、クリーンすぎる日沖からは一切みられなかった。日沖は練習したとおりに寝技を攻め、絵に描いたようにパンチを出していた。
 
 日沖の完敗であり、フカーは見事であった。 
 日沖はおそらくこれでUFCはおわりだろう。


Middleweight Dan Kelly vs. Sam Alvey
 サム・アルヴィーの強打がさく裂といったかんじであった。
 相手の出鼻に合わせてであったが、決して大振りでなく大変コンパクトな連続パンチであったのが印象的であった。
 

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