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2015年6月1日月曜日

UFC Fight Night: Condit vs. Alves 感想

 旅行に行ってたためリアルタイムで観れなかったが、なかなか注目すべき若い選手が登場してきた興行であったようだ。

Welterweight Carlos Condit vs. Thiago Alves
 ウッドレイ戦で膝の靭帯を傷めてしまったコンディットの再起戦だが、左右の肘をつかった実にえげつない攻撃をみせてくれた。

 序盤のコンディットは距離を維持しつつリーチを生かした速いパンチと蹴りのコンボをよく出していた。が、アルヴェスのパンチがタイミングをよくとらえてコンディットの出鼻を制し、また重い蹴りもコンディットの膝によく当たり、アルヴェスが感触を得つつあるようにみえた。
 ところが初回中盤あたりからコンディットが奇妙な肘を出しはじめた。オーソドックスでおもむろに右から入りつつ、踏みこんで左肘、そして近距離から右フックもしくは肘で終えるというコンボなのだが、その左肘が、渾身の右とほとんど一緒に出るため、受ける側は防ぎようがない。その肘が二回中盤にアルヴェスの鼻柱をとらえ、それが致命傷となった。アルヴェスはその後もよく耐えて猛然と反撃を試みたが、3回開始前にドクターストップとなったてしまった。

 コンディットの踏みこんだ肘は左だけでなく、サウスポのスタンスからも同じように右肘を出したり、組むとみせかけて肘を突き出したりと、実に多彩でえげつなかった。ストレートパンチを直球とすれば、あの肘はまるでキレのいいスライダーのようで、受ける側としてみるとまったくどうしようもない。コンディットがふたたび上位陣にとっての脅威になるであろう。今後のウェルター級戦線が楽しみである。


Featherweight Charles Oliveira vs. Nik Lentz
 オリヴィエラが頻繁に出す膝がよく腹部に当たっていた。力の差がかなり歴然としていたにもかかわらず、明らかに試合を決めるべきところでも、すっぱりと勝負をつけようとせず、パウンドを途中で止めたりして、その後はなぶるように相手を傷めつけていた。このオリヴィエラという選手、実はかなりいやな男なのではないか。


Welterweight Alex Oliveira vs. K.J. Noons
 とても長いリーチを生かして遠くから切れ味のある打撃を当ててくるオリヴィエラのスタイルは、ちょっとアンデウソンをソウフツさせたが、やや雑で、正確さにおいてまだまだである、という印象。
 しかしリーチを生かした打撃で圧倒しつつも、最後はからめ捕るように裸絞めであったのは見事であった。


Welterweight Darren Till vs. Wendell Oliveira
 リバプール出身のティルは22歳のサウスポー、体が大きく、安定感があり相撲がつよく、骨太でちからがある。グランドでは相手に上体をあずけてしまうことなく、自身の下肢に体重を残したまま相手をいたぶることが出来、また実にえげつない肘が出せる。相当のポテンシャルを秘めた将来有望な選手である。


Featherweight Mirsad Bektic vs. Lucas Martins
 ベクティクという選手は24歳、これまたとほうもない選手である。エネルギーに満ちあふれたようなアグレッシブなうごきで、打撃でも組んでも実に力強いという印象。マーチンスといえば、エルキンス相手にかなりいい試合をした、鋭い打撃をもった選手である。それがべくティスにはまったく相手にならなかった。このベクティクという選手、上位を脅かす存在になるのは必至だろう。


Welterweight Tom Breese vs. Luiz Dutra
 イングランドのブリースは23歳、長身のサウスポーで、これもかなりのポテンシャルをもった選手だろう。

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